Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

気になることあれこれ

心の片隅に置いておけそうで、実は置けない色んなこと。
人は些細なことだと言うけれど、見過ごしなさい、
上手にやり過ごすのも仕事のうち、
いちいち気にしていたら自分の身が持たないと言うけれど、
頭でわかってはいても、なかなか思うようには出来ない。
気になることあれこれ。
人の心は、自分の心は、ままならない。


心の中に怒りを溜め込んでいる。
その怒りという2次感情の中で燻るそれまでの様々な出来事。
人間不信。不必要な形で、ありえない状態で、傷つけられた自尊心、
真心を足げにされ、貶められ、辱められ、
得ることのできなかった賞賛・信頼・愛情。
満足させられなかった自分自身、自分のふがいなさ。


あらゆる物が、マイナスの嵐になって襲い掛かってくる。
そんな時期や、そんな日、そんな出来事の重なる時。
降りかかる火の粉を避けることも出来ずに、
髪の毛の1本1本までがチリチリになってしまいそうな時。
不安で、やりきれなくて、逃げ出したいような、
そういう瀬戸際で、真っ暗な崖っぷちに立っている気持ち。
誰もわかってくれないと思うような、青臭い孤独感が、
過去から立ち上ってくるような、そんな一瞬。


そういう出来事に触れるような、思い出させるような、
ちょっとした事があった朝、そして夕方。
私は、自分を試されたような、又は助言を貰ったような
見極めを急かされたような、複雑な気分。
自分の頭の上の蝿も追えないというのに、辛いなあと溜息。
凄いなあと半ば呆れ、半ば感じ入り、切ない。


気になる事があれこれあり過ぎて、
自分に直接関わること、関わらないこと、
過去の自分自身を思い出させること、
今でも振り切れずにいること、
ありとあらゆる、心の片隅に置きっぱなしには出来ず、
降り積もってくる雪よりも多く、冷たく、
柔らかな感受性を覆い尽くしてしまう、あれこれ。

クラシカル・エヴァー!コーラス

クラシカル・エヴァー!コーラス

ヒーリング・コーラス~祈りの合唱名曲選

ヒーリング・コーラス~祈りの合唱名曲選

上手く捌くのが生きる道? サバイバル? 
それとも一刀両断に? 返り討ち? 落とし穴?
人を呪わば穴二つなのに? 恨みつらみを通り越して、
いまだ見ぬ愚痴の底なし沼に足を取られそうになるたびに、
蜃気楼のように遠くに浮かぶ景色に、一瞬我を忘れ、
今を忘れ、何に拘泥し執着してきたのか忘れ、
それまでの齷齪してきた物事にかかずらわることが、
人生の徒労そのものだと切り捨てたくなり、
「離脱」を試みたくなる、そんな一瞬。


ある時私は桃太郎。どこに行くのか、エネルギー充填。
お供という名の従者を従えるのではなく、
共にこの時代や境遇を生きる仲間を得て、
至らぬ見解や視野、経験を補いながら道を見出そうとする。
先人という高みより見下ろされるのではなく、
たとえ、おっかなびっくりでも、同じ道を歩いている仲間と共に。


泡立つ思い、波風を立てずにはいられぬ程の思い、
何故足を引っ張られ、雁字搦めにされ、あらぬ噂の的になり、
横槍を入れられ、根こそぎ持っていかれ、踏み付けにされるのか、
訳のわからないまま時間が過ぎていく、そんな一瞬。
逃げ出したいと思ったり、凹んでしまったと思いながら、
しぶとく賽の河原で石摘みの心境。


このままでは済まさない。このままでは捨て置けない。
そんな思いのまま突っ走りそうで、実は走れない。
気力があっても体力が持たない。
そんな苦笑いの自嘲の中に沈みながらも、
いつの間にか、抜き手を切って泳げそうな予感も。
根拠の無い希望と、第6感の間を行ったり来たり。


でも、心の片隅において置けない色々なものを、
拾っては捨て、捨てては拾い、積んでは壊し、
そういう毎日を選択しているのは、紛れも無く自分自身。
そういう親の自分の影響を被っているのは、娘。
心の中に入れて置ける人は限りがあって、
仕事で繋がることの出来るキャパシティは限りがあって、
電脳玉手箱の蜘蛛の巣の向こうに広がる世界は広すぎて、
なのに、その蜘蛛の糸が垂れ下がるその先を求めている。


心の片隅にしまっておけない物思いの種が芽吹き、
梅雨時に芽吹いているのか。
それとも、忘れてきた自分のカケラを拾い集める、
そんな感傷に浸っているのか。
ただただ、幾つになっても落穂拾いにも似た、振り返りの一瞬。

リスト: 巡礼の年 第2年「イタリア」

リスト: 巡礼の年 第2年「イタリア」

時間の翼

時間の翼