Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

学ぶ楽しみ

(前日の記事に写真を付けました。ここにも中之島界隈の写真アップしました)

勉強会。
図版を目にしながら解釈に至るまでの記号化。
約20年ぶりに学ぶことになる。
あの当時は何が何だかついて行けなかったけれど、
今回とても頭に入りやすいのは、
少しはあの頃よりも賢くなっているからか。
教えてくれる先生が上手だからか。


当時の先生の教え方が下手だったかどうだかわからない。
ただ興味を持って物事に取り組んでいける感じではなかった。
仕事だから淡々と説明しているという講師の先生の雰囲気、
まだ若かった私にきちんと物事に取り組む覚悟ができていなかったこと、
両方に問題があったとは思う。


大学の中ではない外部の勉強会は、玉石混淆。
ここにいる人にこんなこと話して、
何処まで? という雰囲気。
手探りのおずおずとした感じ
話を振られても、どう反応を返したらよいものか。
何だか、こちらも訳のわからない泥沼に引きずり込まれそうで。
あの当時は、訳の分から無いまま手さぐりで学んでいた。


それに比べると、自分が年を取ったのか、
今回の先生のお人柄、ユーモア、教え方上手なせいか。何か違う。
説明に真摯で、色んな例があり、質問に熱心な受け答え。
やはりあの当時とは全然違うなあと思う。
大学の中ではない外部の勉強会。
年齢層もバラバラ、社会経験も立ち位置も。
それだからこそ、真剣に学べる。
この雰囲気に影響されて、この秋は少し違う。
学ぶ「枠組み構造」としては同じはずなのに、
昔と異なる頭と心への染み込み具合。




それにしても朝から晩まで勉強会は堪える。
好きでやっていても、頭の中がぐるぐるする。
知識が渦巻く中、脳が沸騰するように記憶をまさぐり、
思い出の中のケースを辿り、普遍化し、記号化し、
置き換えて、何かが言葉にならない序列化・整理整頓を、
サクサクと行ってくれているような感触。



それは朝の景色が良かったからかも。
地下鉄を降りると研修会場は、大阪市内でも見事な景観の近所。
橋を二つ渡りビル群を見上げる立ち位置の真ん中。
川面を眺め、朝日に輝くフェスティバルホールを横目で視界に入れ、
いちょう並木を歩く気分は最高だ。
テンションが知らず知らず上がり、(血圧もか?)
勉強に身が入る。



もっと若い頃、体の自由が聞く頃に、
こうであれば良かったのに。
あの頃は人生が見えてなかったので、時間はまだまだあると、
目の前の時間は全て自分一人で使えるものだと思っていたのだ。
学べる幸せ、時は金なりの今、ここでの気づき、
自分の時間を切り取れる贅沢さ、
目に見えぬ余裕に気が付いていなかった。



さて、神無月も残すところあと10日。
今日は昼も夜も外食の1日。

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