Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

堂島・天王寺・元町徘徊

土曜日午前勉強会。
ランチ後、北浜で近代建築スタンプラリー。
正式には『船場レトロ建築スタンプラリー
本日からスタートなので、頑張って淀屋橋から北浜へ歩き、
大阪堂島証券取引所ビル、青山ビル、新井ビル、少彦名神社など回る。
顔なじみのギャラリー遊気Q、遊気Q倶楽部のオーナーとおしゃべり。
とーちゃんの勤め先が転勤になって、余り来られなくなったことを伝え、
いつものように店内をひやかし、奇抜な作品、展示、個性を楽しむ。


  

  


地下鉄一日券があるので強気に天王寺へ。
天王寺大阪市立美術館「杯の中の美」を堪能。
正式には 『特別陳列  酒と食のうつわ -杯のなかの小さな世界-
新年、お正月らしい拵え、佇まいを演出する鮮やかな朱塗りの酒器、
杯に配された趣のある意匠にひととき華やかな気分に。
この器達が作られた時代、どんな人々がどんな味の酒を賞味したのか。


    

  


布袋さんを描いた模様に幼子がサンタクロース! 
宝珠を象った飾り物を見て豚まん! と遠慮無く声を上げる。
静かな展示室の中、焦るお母さんが面白い。
子どもは正直に自分の知っているものを挙げて、幼児なりの鑑賞。
それでいい。こんな小さな子どもを連れて見て回る、
美術館に来るお母さん、偉いなあ。


  


さて、天王寺から梅田にとって返し、淀屋橋で購入した割引券、
昼間割引券は土日使用可、JR大阪から神戸三宮へ一気にGO!
こちら仕入れた情報、
来週月曜までというので何が何でも見ておきたかった。
というわけで、春節にはちと早いけれど中華街を目前に控えた繁華街、
神戸は三宮元町大丸で「歌川国芳展」鑑賞。



面白い面白い。何だか心が軽やかになるというか、
飄々と楽しめる。パロディ、美人画、猫や犬、金魚。
どれをとっても、生き生きしていて、カッコつけていて、
それでいて肩肘張らない奇抜な装い、出で立ち、雰囲気、
おどろおどろした様々な場面さえも粋でいなせな色使い、筆さばき。
クリアファイルの土産、がしゃ髑髏に娘大喜び。
ぬらりひょんの孫』のファンだもんね。


    


帰宅後、久しぶりに再会したNHKでのアニメ、『ペンギンズ』の録画を見る。
往復車中で文庫本一冊読了。充実した1日。
久しぶりに若かりし頃のようなフットワークで、勉強会後、
散歩がてらのスタンプラリーで懐かしい北浜・堂島界隈を歩き、
少彦名神社にお参りし、家人と見た北斎展の名残を胸に、
小さな朱塗りの杯の中に日本工芸の粋を鑑賞し、
だまし絵から役者絵、化け物三昧さえも滑稽極まりない浮世絵、
歌川国芳を見て1日。



電車の中では最近話題の「ビブリア古書堂の事件手帖」を読み、
ちょっとした本にまつわるミステリーを楽しんだ。
乗り換え電車待ちの夜の三宮では雪が降り始めたが、それも一興。
惜しむらくは、本日カメラを忘れてきて
(本体はあれど、バッテリーを充電して置いてきてしまった)
写真が撮れなかったのが残念。
でも充実した土曜日のハイカイでした。

はじまりは国芳―江戸スピリットのゆくえ

はじまりは国芳―江戸スピリットのゆくえ

奇想の天才絵師 歌川国芳

奇想の天才絵師 歌川国芳