Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

築地本願寺と寿司

(写真は全て大きくなります)
帰阪するに当たって、娘と家人と3人、築地で寿司でも。
それならば、やはりお参りするのは築地本願寺ということになった。
名前だけは知っていても、初めてお参りする築地本願寺
関東大震災の折、家事の経験からコンクリートの西洋風の寺院として再建、
異国の建物としか思えない異様、内部にはパイプオルガンのようなものも見え、
どう見ても仏教寺院建築というよりは、教会建築のよう。


  

  

  

  


この一風変わった寺院を建築したのは、江戸時代生まれの建築家、
明治から昭和期まで活躍した伊藤忠太
老父が青春時代を過ごした山形大学工学部のある米沢市の名誉市民第1号。
それにしても、大震災で焼けた日本の町を建て直すべく、
人心の拠り所である浄土真宗の寺院を、まさかのまさか、
古代インド様式(天竺様式)の伽藍として創り上げようとは!


  

  

  

  


新年の有り難い儀式、年始めの神聖な祈りの場、
どれだけ敬虔な信徒が足を運んでいるのかは知らないが、
昨年の皇居参拝同様、何も知らないお上りさん同然の私達が、
このような場所に初詣をしてもよろしいのだろうか、仮に。
何の宗教を心から信ずるということもない、典型的な今時日本人の我々だが。
外国人観光客に近いノリ、心性で各地の神社仏閣を訪れていると非難されても、
返す言葉がないような、そんな私ではあるが、
さすがにこの建築の外側に圧倒され、内側にも軽いショックを覚えた。


  

  

  

  


斬新かつ荘厳な築地の街の代表的な顔、なるほどそうだろう。
本堂と石塀が国の登録有形文化財に登録、うんうん。
本尊は聖徳太子、御手づからの木彫の阿弥陀如来とされているが、
本当かどうか定かではあるまい。
正月早々、珍しい初詣の場所に来た、それが正直な感想。


  

  

 


昼の時間は等に過ぎ、世間ではランチタイムも終わった時間、
遅めの昼、早めの夕食を兼ねて、築地で寿司を食べて帰阪予定。
されど、まあ、何処の寿司屋も長蛇の列。
並んでいない店は、法外に高いのか人気がないのか、
いずれにせよ、すぐに入れる店も何か不安。
かといって、30分も1時間も並ぶ余裕は無い。
適当な所で手を打ち、食べては見たものの・・・?


  

  


築地でお寿司を頂くのは家人の転勤時、もう8年近くも前のことになるか。
その頃に比べると、(当時の店といった方がいいのか)美味しくない。
自分の口が肥えたとは思わないが、期待はずれは否めない。
上げ膳据え膳でおまんまを食べられる、こんな贅沢があるだろうか。
家族で食事が出来る、数少ない時間。新年の混み合った店の中。
みな、家族団欒のひとときを過ごしているのだから。
そして、新幹線で帰阪。慌ただしい関東での数日。


築地

築地

築地

築地