Festina Lente2

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隣席との決裂

転勤してから殆どブログを書くことなど出来なくなった。
忙しいからではない。日々心折れることが多いからだ。
しかし、それなりに転勤を重ね仕事をしてきて、世の中の大勢から見れば、
お局様の年齢を過ぎて、定年を見据えて長い長い火消し運動に入っても
可笑しくない年齢といえば年齢。一気に消火活動もそれはまたそれで大変だし。


仕事の仕方、仕事の内容、仕事に関するあらゆる姿勢を変えたくて
前職場とはかなり毛色の違う組織に戸惑いながらも、まだ1年目、
焦ることはないと言い聞かせながら、不安と戦ってどうにかやってきた。
自分を責めるよりも、相手の出方がわからないから、
一つ一つ覚えなければ、何もかも初めてのことが多いので、
今までの転勤と同じようにはいかないと、トーンは低めでやって来た。


ハイテンションで飛ばすわけにもいかない。
前任者がいない今、周囲の反応も見なければならない。
しかし、気難しい隣人。その反応を伺っているのか、
何も言わない周囲、当たり障り無く避けているかのよう。
不気味なほど静かで、冗談やタメ口など御法度なのか、
必要以上に慇懃無礼な職場の空気、それも自分の課だけらしいと、
不安を覚えてやって来たけれど・・・。


小さな衝突は幾らでもあった。不信と呆然の間を行ったり来たり、
何を聞いてもたらい回しをされるような、無責任極まりないここで。
来年度、4月からの打合せでとうとう決裂。
不機嫌に愚痴を言い始め、それは私への個人攻撃になり、
1時間半も怒鳴るように喋り続け、手の付けられない状態になって、
言いたい放題の同僚に、いたく傷つけられ、愛想が尽きた。
というか、これ以上一緒に仕事をするのは無理だとわかった。


同い年だから同じ世代、同じ時代を生きてきて、
わかり合える部分があるだろうと、いいところを探せば、
だんだん摺り合わせていけば、仕事もし易くなるだろう、
相手には相手のやり方があり、自分には自分のやり方がある。
そう思って、受け流してきたのが逆効果だったのか。
自分なりに無理難題を言ってくる人間を、うんざりした思いで、
「どうすればいいのか」を尋ねると、
「俺は変わるつもりはない、お前が変われ」との傍若無人ぶりには呆れた。


今日という今日は、理不尽な隣人の物言いにいたく傷ついた。
高校同級会兼同窓会兼新年会が近隣であり、初参加予定だったのに、
この衝突のお陰で、1時間も遅刻する羽目に。
しかし、この予定があったからこそ、
ある意味今日この日を持ちこたえることが出来た。


某君が「あと15年もこんな風に集まれたら万歳だから」にしみじみ。
そんな年になってしまった私達。そんな年齢になってしまった私達。



しかし、同い年だからといって、臨席の同僚は言いたい放題を言って、
仇敵以外の何ものでもなくなった。
帰宅しても、どれほど時間が経っても、心の中がひたすら痛い。
わめき散らしたり、言いたいだけ言い返さなかったのは、
彼と同じ次元に落ちていくのが、本当に嫌で嫌でたまらなかったから。


「仕事では、無駄なひと言は話さないようにしている。
為になることしか言わないように気をつけている」と、
転勤そうそう、どれほど自信家なんだろうと、
もしくは、どれほどコンプレックスが強いのだろうと、
周囲をけなして文句ばっかり言う隣人にうんざりさせられ、
部下でもないのに「自分の思い通りにならない」事に、
難癖を付けられてきたが、今日という今日は、
一緒に仕事をすることは不可能だと悟った。


何故、理解しよう、折り合うところを見つければ、
どうにかなるだろうと思っていたのだろうか。
単なるモラハラ男にしか過ぎない人間に対して。


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