離れるために　その３

ドアを開けると、一番奥にその姿がある。
その隣が自分の席だから、どうしてもそこまで荷物を置きに行かねばならない。
なので、ちょっと軽い呼吸困難になるかなと思うくらい、朝から息苦しくなる。
ドアを開けた途端、どうしてもその姿が見える。
何とも憂鬱な朝だ。

席が離れることが決まったとは言え、まだ3ヶ月近くこのまま。
チーム換えは明らかではあるが、まだ3ヶ月はこのまま。
昨日の今日のように、傷つけられた感情が治まらないのは私。
それどころか、毎日毎日、反芻して繰り返される罵詈雑言に、
どんどん傷ついて、しんどくなってしまう悪循環。
心の中で繰り返される、1月15日は、永遠に回っているかのよう。

昨日、気分転換に外出し、かねてからの懸案、
キーケースを探し歩いて新しくしたのだが、
心の鍵を新たにし、新しい小窓を開け、
新風を吹き込むにはまだまだ時間が掛かるらしい。
とりあえず、鍵は手にして、それを回して、
新しいドアを開けられる日が来るまで、
（実際にはドアは変わらず、席だけが移動になるのだろうけれど）

キーケースだけ新しくし、
吐き気と頭痛と胃痛を抑えて、仕事をする月曜日。