Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

「散歩する侵略者」

職場関係の書類を見るだけで、動悸息切れ頭痛苛々の水曜、9月13日。
歯医者に行き、帰り軽食を買い込み、
レディスデー「散歩する侵略者」を見る。
予想外に面白かった。


ショッキングなオープニングもさることことながら、
日常生活を侵食していく様子が、記憶を抜き取ること、
概念を奪取することから始まるとはね。
そして、壊れた夫婦の再生が地球侵略を食い止めることに
重なってくることが面白い。
失って得られる物がある、の典型と言えばそれまでだが。


日常がひび割れていく、その淡々とした崩壊の過程を、
誰も気づきもしない。そして、何がそれを食い止めたのかさえも。
当事者は密やかに病み、やつれ、静かに朽ちていくだけなのか。
それが愛ある生活? 思いやりに満ちた人間関係の一側面?
現在「散歩する侵略者」どころか、散歩する気力もない離職者の私。
厳密に言えば前線を撤退して療養中なのだが、
それはそれ、これはこれ。中途半端に生活していることに変わりはない。
映画の主人公からすれば、厄介な存在と見られても仕方の無いような。


出てくる俳優陣は日本の映画界が狭いせいもあって、
見たことある人ばかりというのが残念だし、
NHKドラマのように、後のことはご想像にお任せします的な
終わり方だったのがスッキリせず何だけれど、まあ良し。
どう受け止めるかは各人の問題。
全てを提示し、答を用意する必要はない。



お茶のあと夕食の買い物をして帰宅したら、
老父が事故っていて驚愕。免許を手放さないので心配していたが、
まさか・・・の不幸中の幸いで双方とも車は破損したが、怪我は無し。
良かった良かったと安堵するも、これからの生活は、
全て私がアッシ−君か!?  ・・・エラい事でっせ。


本日は週の中日、たまには豪華に張り込んで「すき焼きだぞ」
という気分があっという間に吹っ飛んだ。
宇宙人による地球侵略よりも、我が家には日々の現実が常にオオゴト。
毎日の生活に的確な助言や忠告、手助けがあるわけで無し、
知っている範囲のことしかできないし、何がベストかもわからない。


こんな風にあたふたするのが生きているってことらしいが。
まったく、もう。

 
知っておきたい 75歳からの運転免許 -認知機能検査と診断のしくみ-

知っておきたい 75歳からの運転免許 -認知機能検査と診断のしくみ-