フィレンツェ恋し
どうしても、もう一度観たくて京都まで出向く。
17日までで終わりだと思って、
必死になって勉強会最終回の後に急いで来れば、
何と、大好評のため24日まで延期って・・・。
急いで来るんじゃなかったよ。
でも、見たいって気持ちが本物なんだから、まあ、仕方がないか。
京大博物館の「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム」
イタリア、イタリア、イタリア、もう20年近くも行っていない。
海外旅行で過ごした若い頃は、元気だったというべきか。
無鉄砲だったというべきか。
時間があって、自分だけ勝手が出来た時代の思い出。
娘と過ごした春の休日を思い出しながら、
ウフィッツィ美術館の至宝に再び身を委ねる。
それがバーチャルなものだと分かっていても・・・。
そして、あの街角、あの寺院、空気、店先を思い出す。
皮の匂い、デコボコなピザ、静かな中庭、薄暗い部屋、
見上げた街路樹、雨の跡が流れる大理石の腐食、小高い丘。
「アルノ川へ行け」とのたもうた知恵者は、誰だったかな。
ベッキオ橋をもう一度渡ってみたい。
思い出、思い出。全てが振り返りと俯瞰の中に沈む。
これが年を取るということなのか、この行為が?
そんなことを考えながら、フランセ関西で再び遅めのランチ。
歩いて駅まで行けば、見えるのは鴨川。
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初、京橋の夜
本格的な舞台というよりも、最近よく見かける
お食事付きの小さな舞台。
お誘いを受けて、せっかくだから参加。
娘を連れて来なくて良かった、繁華街の片隅。
何やら怪しげな小路を歩いてアルコールを出す店。
でも、食事は美味しく店と舞台は渾然一体、
アットホーム。
役者人生は儲けとは無縁の情熱で出来ている。
自作の脚本、演出、演技が出来るならばどこへでも!?
とまでは行かないけれど、貴重な舞台で自己表現。
練習に練習を積み重ね、地道に活動し、舞台に立つ。
そのエネルギーが羨ましい。
自分からはとっくに失われてしまった、
何かに熱中するという気力、気迫、仲間との連帯が。
今回は曲を提供したという若者もミニライブ。
こういう時間はそうそうないので、珍しく貴重な夜だった。
勉強会の1日、朝は大阪、午後は京都、夜は京橋。
自分1人では出来ないことも、出かけていけば世界は広がる。
この舞台でいつも繰り広げられるのは、家族の再生だったり、
温かい人間関係が紡ぎ出す、笑いと涙の世界だから。