追悼 羽田健太郎

超過勤務でしかない出張から帰ってきて、
夕刊を開いてみれば、嘘でしょう、
羽田健太郎　死去　の記事。
58歳、若すぎるよ。
･･･昨日、「題名の無い音楽会」見なかった。

いつから？　ついこの間顔を見たと思ったのに。
笑顔で司会をしていたけれど、最近元気ないかな？
声が小さくなってきたな、疲れているのかな、
なんて思っていた矢先･･･。
ショックだ。25日に入院して、2日に急逝。
肝細胞癌って？　ああ、酒に飲まれちゃったんだなあ･･･。

羽田健太郎のポップス・コンサート

才能があって、才能を磨いて、
びりからトップになって、
クラシックとポップスの間に橋を架けて、
音楽にトークにと活躍し、ファンも多く。
･･･母もファンだった。芥川也寸志に続いて、
好きな音楽家を失くしてしまったなあ。

家族でファンだった。娘も、番組を見て
「ピアノを弾いているおじさん」だと知っていた。
かーちゃんが夕刊を見て、がっくりしているのに
気が付いたらしい。うん、そうなんだ、
まだ若いのに、病気で逝ってしまった。

病気で逝ってしまう。これは「こたえる」
事故でも寿命でもなく、天命だからと、
病気で逝ってしまう。これはとても、「こたえる」
先日も女性の音楽家が、天命なのか自殺なのか
わからない形でこの世を去ったけれど、
彼女よりも、羽田氏の方が家族の時間に
近しい存在だっただけに、こたえた。
TVの中だけの、CDの中だけの付き合いなんだけれど。

当たり前だから困難なことだ。
才能に恵まれて、才能をフルに使って、長生き。
せめて、人並みに、平均寿命までは。
誰もがそう思っている、そう思って生活してるだろう。
誰も、才能に恵まれているわけではなくても、
当たり前に、幸せに生きたい。幸せに逝きたい。

生き急ぐことなく、その豊な才能を惜しみなく使って
まだまだ素敵な音楽会、コンサート、演奏、録音、
おしゃべり、して欲しかったな。
さよなら、羽田さん。

春の旅立ち

想い出の夏

秋のソナタ