Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

万博公園・民博・中之島祭

ゆっくり起きても、ここからは車で20分程度で万博公園
今日はABCラジオ祭りもあるし、予てから見たいと思っていた企画展、
点字の考案者ルイ・ブライユ生誕200年記念 …点天展…」と、
特別展「自然のこえ 命のかたち ―カナダ先住民の生みだす美」、
楽しみにしていたのだ。何しろ、関西文化の日
美術館や博物館は無料という嬉しさ。これを利用しない手は無い。


まずは、ラジオ祭り。2年ぶり2回目。
懐かしい道上洋三さんの声もさることながら、
新人アナウンサーのちょいと不慣れな? 物産展、実況中継、
カーラジオで家族で突っ込みながら、公園に到着。
駐車場は凄い混雑。幸いなことに日ごろの行いのお陰?
「後のものは先になる」御言葉の通り、
係の人にこっちこっちと先導されて、便利な入り口付近に。


会場は予想以上の人出。御目当ての淡路島玉葱は既に売れ切れ、
がっかりしていると、レタス1個の所、2個にサービス。
(本当に新鮮で、美味しかった!)
それから、小浜ブースで冷凍食品の魚やカニ、(保冷バッグ持参!)
主婦にとってはありがたい美味しい海産物。
でも、出遅れたせいかいつもより品薄?


酒造メーカーの化粧品、なかなかいけますよ。
お燗したお酒も売っていたけれど、それは遠慮して、
こちらのブースの名物、粕汁であったまり、にっこりほっこり。
ラジオ局の名物カレーは整理券が飛ぶように・・・。
いやはや、何だかもうちょっとこれは、難民収容所の配給チケット状態。
いつからこのイベントはこんなに人と屋台が多くなったのか、唖然。
一昨年は子供も楽しめる実験・体験コーナーもあったのに。


ちょっとしたものあれこれ買いこんで、休憩。
屋台利用でタイ料理・インド料理・焼肉を味見。
佐世保バーガーやバイキングも魅力的だったけれど、行列が・・・。
関西文化の日は食い気の日か? そう言いたくなるくらい。
一体全体どうしたん? 寒風吹きすさぶ、かつてのお祭り広場。
万博公園はラジオ生放送をBGMに、てんやわんやの人出。
その中でとあるアンケートに答えて、飴の掴み取り。
右手片手で30個も取ったかーちゃん。娘はびっくり目・・・。

万国びっくり博覧会―万博を100倍楽しむ本

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「万博」発明発見50の物語

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小一時間を会場で過ごして、御目当ての国立民族学博物館へ向かう。
特別展「自然のこえ 命のかたち ―カナダ先住民の生みだす美」、
アメリカ先住民ではなくて、カナダ先住民という所がこだわり?
でも、インディアンやエスキモーという名称は今は使われない。
今は誤った名称かもしれないけれど、子供の頃憧れたエスキモー。
その氷の家、犬ぞりと狩猟の世界。感傷的な知識の片鱗と記憶が、
足を運ばせるのだが、改めて知らされる事のほうが圧倒的に多く、
びっくりがっかりドッキリの連続。


特別展に合わせてレストランでは特別メニューがあったけれど、
余りの混雑にパス。残念。(食い意地が張ってますね)
民博レストランは、この所少々メニュー内容が落ちているので、
ちょっと心配。せっかくのエスニックなメニューを維持して欲しい。
さて、気を取り直して「点・天・展」へ。
ここからは家族バラバラで。娘は財政難を理由に取り壊される、
児童文学博物館にも行きたいとのこと。
私たちは、民芸館へと別ルートに。


点字に関しては余り知識が無く、視覚支援教育に携わった人に
今年初めて会ったことがあるくらい。
娘の教科書に載っていたので、家族全員で来ることができた。
点字の考案者ルイ・ブライユ生誕200年記念 …点天展…」
何でもっと早く来なかったのか、ゆっくり見る時間を取らなかったのか、
ワークショップに参加する機会を娘に与えなかったのか、
親の情報収集力不足を嘆くことに。
本当にいい企画展だった。


民芸館の展示は関西文化の日にもかかわらず、特別展は有料。
大阪の民藝館は東京に比べると、遥かに規模が小さく残念。
駒場日本民藝館は一度しか行ったことがない・・・)
ただ、昔の大阪万博の建物をそのまま残して再利用しているので、
そのことに意味があるのかもしれない。
特別展の中では、大好きな芹澤?介をもっと観たかったが。


児童文学館もそうだが、転勤で家人宅が近所でなければ
万博公園には来られない。普段過ごす場所からは、
京都だろうが奈良だろうが、万博公園だろうが片道2時間余り。
大阪に住んでいても、所詮は田舎の都会の住民。
観たいものを観、聞きたいものを聞きに行くにはお金も掛かるし、
精神的にも体力的にもタフでなければ動けない。


午後2時を過ぎて待ち合わせて、阪大医学部中之島キャンパスへ。
昨年の企画が楽しかったらしく、娘の希望で行ってみたものの、
今年の中之島祭は一般のお客さんを無視した感じでひどかった。
昨年はスタンプラリー形式やクイズ形式も取り入れて、
子供を含む家族が楽しめるような企画・展示形式。
健康診断コーナーもきちんと係り学生が待機していて、
医学部祭らしい体裁が整っていた。


それが今年は人はいない、展示は模造紙プリンターからの打ち出しのみ。
解説者もクイズも何もない。張りっぱなし。去年とは雲泥の差。
漢方薬コーナーも、薬酒・漢方茶の副作用が心配なので試飲はなしとのこと。
匂いも味も楽しめない。漢方薬の実物は展示してあったけれど・・・。
今年の中之島祭の展示は、何かを伝えようとか楽しませようというより、
新型インフルエンザが流行の折、子供を含む家族連れは遠慮してほしい、
余り集客を望まない、そんな意図さえ感じられるほど。
1回300円のお化け屋敷からだけキャーキャー。
何とも情けない思いに駆られた。


バス停では、昼休み1時間の休息確保を求める学長へのアジびら。
ああ、どこにでもある組合の運動。そしてもっともな主張。
でも、私たちだって昼休み1時間なんて確保されたことなど無い。
昼休みは休息でもなんでもなく、無論食事時間としても確保されず、
勤務時間であり、食事は空き時間を見つけて食べる。
出張時の方がゆっくり食べられることだってある。
現場ってそんなもの。たぶん医療関係者はもっと大変なはず。
「聴くこと」を謳う学長、鷲田清一にとっては耳に痛いアジびら。
管理職ってこんな形で名前が出るんだ・・・。

「聴く」ことの力―臨床哲学試論

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日頃ハードな勉学に明け暮れる学生の息抜きガス抜きも兼ねて、
馬鹿馬鹿しい企画、羽目を外した催しがなされるのだろう。
それはそれで大目に見ることもできるけれど、
やはり最近の学園祭は内輪受け中心で、他者に開かれたものではなく、
かつて自分たちがイメージしていたものとは、
異なりつつあるのかもしれないと、改めて実感。


吉本興業からのゲストを招いたお笑い。
お笑い好きの家人と娘は去年同様期待していたようだが、
これもハズレで、今年は企画としては滑っていたよう。
まあ、こういう年もあるのだろうけれど・・・。
娘もさすがに「来年は来なくていいよ」だろうね。
医学部祭としては、一昨年見た近大の方が一般受けするかな。
学術的なシンポジウムを聞いているわけではないけれど。


こうして、万博公園界隈で過ごした関西文化の日は終了。
かーちゃんにとっては、帰宅後家族全員であったかい食事、
それもご飯を作ってあげられる時間があることが嬉しい。
もっとも、屋台であれこれ間食した家族は、
それほど食が進まなかったようだが・・・。
色んなものを観て歩き、食べ歩きで昨日の憂さは晴れ、
人心地、付いたかーちゃんでした。

日本民藝館へいこう (とんぼの本)

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