富士山が世界遺産に

誰もが喜べる？　ニュース。
かねてから美保の松原も一緒にと問題になっていた、富士山の世界遺産認定、
やっとこさ認められて、晴れて日本の富士山、世界遺産に。
めでたい、されど、これからが大変。
富士山にどっと人が押し寄せる。
日本人の愛する富士山を、本当に守ることが出来るかどうか正念場。

まだ、富士山に登ったことがない。
仰ぎ見るだけの富士山。新幹線の窓から、飛行機の窓から、
お花畑の向こうに、高速道路の彼方に、箱根の温泉のシルエットで、
垣間見るだけの富士山、身近ではない山、富士山。

昔、高層ビルがない頃はあちらこちらから仰ぎ見ることのできた、
日本一高い富士山も、写真の中にあるだけ。
竹取物語の富士山、不死の山の伝説、身近ではない山、富士山。
それでも嫌いにはなれない富士山。
だからといって特別大好きにも慣れない富士山。

遠い、近くて遠い富士山。近いようで遠い富士山。
でも、世界遺産になった富士山。おめでとう。
天女も喜びの舞を舞うだろうか、かぐや姫も月から眺めるだろうか。
世界遺産になったこれからが大変な富士山。
これからが正念場を迎える富士山と私たち日本。

みんなが登ろうと観ようとすればするほど、富士山は遠ざかる。
そんな気がしてならない、世界遺産登録。
おめでとう。