Festina Lente2

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飲みやで歓送迎会

お酒は嫌いではないが、習慣として飲まない。
煙草も吸わない。煙がモウモウする場所は苦手。
年齢も年齢だから、どちらかというとゆったり寛ぎたい。
特に仕事を終えて、市内に出て、宴会という名目であれば、
それなりの場所、それなりの雰囲気に、こだわる私ではあるが・・・。


この歓送迎会は、転勤した(もう8ヶ月も経つのだが)私のために、
そう、開かれている会なのだとしても、よくわからない。
おざなり、形だけ、では無かろうかと思うぐらい。
属していた部署は仕事内容でも複数あるから、それはそれ、
気心知れた集まりもあれば、そうではないことも「やぶさか」ではない。


転勤で、様々な意味で塞がれていた裂け目が綻び、
仕事も人間関係もあっという間にずたずたになることも、珍しくない。
割り切ればいいのか、それまでだったのか、去る者は追わず、
Out of sight、out of mind 
何でもありの業界だと、それなりにわかってはいるものの、
いやはや。


もはや、新年会の時期。周囲の賑やかさは、まさにそう。
けれど、ドタキャンも含め、3人欠席して5人。
現職場から普段着のまま直行。
遠い、小汚い、うるさい居酒屋設定に唖然(穴場?)。
寿司・天麩羅・鍋の味は良かったが、どう見ても居酒屋。
足の伸ばせない、靴を脱がなければならない畳の宴会は、
正直、余り嬉しくない。
でも、形だけでも招かれている側なのだからと思うと、何も言えない。
ひたすら、食べる。飲む気には、なれない。


これで、すっぱり過去と縁が切れると思えばいいか。
訳ありの人々が、ドタキャンする中、役職や抜き差しならぬ仕事上の縛り、
そういうものから離れて、歓送迎会。
心身共に、苦しいものだなあ。
現職場に迎えられて出席すれば、私と同じように転勤して、
主賓で招かれるはずの人が、欠席していたのだから、
この業界では珍しくないのだろうかとも思いつつ、
義務を果たすだけの夜。


風邪は寒く、夜は暗い。
集えど、心から笑ったり語ったりすることはなく、
これを大人の付き合いというのか、疲れ倍増の仕事始めの週末、
金曜日の晩。
今まで余り雑談も出来なかった若手と、少し話せただけでも良かったか。

ブス愚痴録 (文春文庫)

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溜め息の橋

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