淡々と誕生日
誕生日である。が、しかし、家人からの祝いの一言も無く、
僅かばかりのバーチャルなお付き合い、ネット上で祝われる。
せめて昔みたいに朝花束が届く!とかでなくてもいいから、
何かないかなーと思ってしまう贅沢な自分なのであった。
正直、少しばかり寂しい気がする。こちらから電話してみたら、
「今日が誕生日だったか」と言われてしまった。やれやれ。
結婚して10年以上経つと、こんなふうになってしまうのものなのね。
たまたま今日はボランティアの日。遅い帰宅。
でも、娘が玉葱とお肉を炒めて味噌汁も作ってくれていた。
ありがとう、持つべきものは食事が作れる家族。
じいじはケーキを買うスポンサーになってくれたそう。
「お母さんは誕生日だから二つ食べてね」と言ってくれたものの、
一番美味しそうなチョコレートケーキをしっかりゲットしている娘。
まあいいか。君には、毎日寂しい思いをさせている。
なのに、しっかり大きくなってくれた。身長体重の比率から言うと、
中学生と間違われるくらいに。
心の方はどれだけ成長してくれているか、
かーちゃんが構ってやれない分、とーちゃんがそばにいない分、
じーちゃんばーちゃんが高齢な分、娘には色んな負担がかかってしまった。
高齢出産で授かった、いわゆる「神の申し子」の如く
望まれて生まれてきた娘であるが、思春期の入り口に差し掛かってきて、
なかなか難しい関係になっている。自分の誕生日を迎え、
不惑の年齢分の差が埋まることの無い娘との年月を振り返り、
しみじみと思い入る誕生日。如何ともし難い年齢差が、
凶とでるか吉と出るか悩ましい、今日この頃の娘との距離。
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