Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

目黒雅叙園と雛飾り

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名前だけは知っていたが来るのは初めて。
昨日最終日だった百段雛祭り、せっかくだから見たかった。
建物はもちろん、豪華な結婚式場には唖然。
著名人、政財界の大物が集ったという料亭だった場所。
絢爛豪華な作り、そこに飾られた雛飾りの豪奢なこと。
今年の百段雛まつり
越後・信州・栃木のひな紀行がテーマとのこと。


    

  

  


それぞれの部屋の調度、室内の誂えについての蘊蓄、
これらの部屋で食事を楽しむという贅沢、教養に支えられた豪奢な空間、
そこに鎮座ましますひな飾り達の妖しい魅力。
今年で4回目となるらしいが、いずれにせよこれくらい豪華な部屋でないと、
伝統ある人形飾りには迫力負けしてしまいそう。


  

  

  


残念ながら内部は撮影禁止。
螺鈿の豪華なエレベーター入り口前のディスプレイ、
雛祭り、吊るし飾り、ポスター、ひな飾りとは関係ないけれど、
雅叙園内部の飾り付け。この季節ならではなのか、
いつもはもっと趣きが異なるのか。


  

  

  

    

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行人坂と大円寺

(写真は全て大きくなります)

昨日、池上本門寺と池上梅園を堪能した後、目黒に向かった。
せっかくここまで来たので、有名な雛飾りを見たいと思ったのだ。
目黒雅叙園は名前だけしか知らない。
目黒という地名も、落語の中で聞くか歴史の中だけ。
友だちがかつて住んでいた目黒区、その程度。
久しぶりに緑色になっているという山手線の駅から、
目的地に向かって歩くとそこは江戸時代の行人坂
八百屋お七で有名な大円寺がある。


    

  

  


お話の中、歴史の本、漫画で読んだり聞いたりした地名や人名が、
何気なくぽんと出てくる、そんな1日、そんな午後。
急な坂を下りながら、大黒天を祭る寺院の中を見渡せば、
不思議な気持ち。何処にでも歴史はあるものなのに。


  

  

  

  


八百屋お七の恋も江戸の大火も、単なる物語か史実か、
当時にしてみれば大ごと。されど私の頭の中の「目黒」は、
「秋刀魚は目黒に限る」ばかりが。
交通の要所、富士見坂であったことなどちっとも気付かず、
知識と地図とが結びついていなかった。


    

  

  


お目当ての雅叙園に行くまでに、思いがけない寄り道。
手水の上の柄杓置き場が蜻蛉の形だったり、
線香を立てる火鉢が大黒天の袋だったり、
ちょっとしたことに感心しながら、見入ってしまう。