行人坂と大円寺
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昨日、池上本門寺と池上梅園を堪能した後、目黒に向かった。
せっかくここまで来たので、有名な雛飾りを見たいと思ったのだ。
目黒雅叙園は名前だけしか知らない。
目黒という地名も、落語の中で聞くか歴史の中だけ。
友だちがかつて住んでいた目黒区、その程度。
久しぶりに緑色になっているという山手線の駅から、
目的地に向かって歩くとそこは江戸時代の行人坂。
八百屋お七で有名な大円寺がある。
お話の中、歴史の本、漫画で読んだり聞いたりした地名や人名が、
何気なくぽんと出てくる、そんな1日、そんな午後。
急な坂を下りながら、大黒天を祭る寺院の中を見渡せば、
不思議な気持ち。何処にでも歴史はあるものなのに。
八百屋お七の恋も江戸の大火も、単なる物語か史実か、
当時にしてみれば大ごと。されど私の頭の中の「目黒」は、
「秋刀魚は目黒に限る」ばかりが。
交通の要所、富士見坂であったことなどちっとも気付かず、
知識と地図とが結びついていなかった。
お目当ての雅叙園に行くまでに、思いがけない寄り道。
手水の上の柄杓置き場が蜻蛉の形だったり、
線香を立てる火鉢が大黒天の袋だったり、
ちょっとしたことに感心しながら、見入ってしまう。
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