グランドピアノ
娘を仕事場に連れて行く。お盆だからできること。
何なら、パソコンでお絵描きもさせてあげよう。
その間に、3台のパソコンと2台のプリンタで
ママは、何とか雑用を済ませよう。
せっかくの機会だから、グランドピアノを触らせてやろう。
私が子供の時、触れることができなかったピアノを。
ささやかな発表会まで、あと2週間。
少しでも練習を見てやりたい。せめて、いい音で。
調律の狂っている家の古いアップライトではなくて。
ほら、音の響きがこんなに違う。ふわりと世界が広がる。
指の上から、窓の外へ、風に乗って、音が流れ出る。
そう、小川を創るように、「トトトの歌」を弾いてごらん。
音符が笑うように、軽く弾んでいってごらん。
横に並んで演奏するひと時、「6歳の貴女」を愛おしく思う。
演奏する時に感じるもの、
「そこ」に何かあるということを
肌で、雰囲気で、感じ取ってほしい。
広い場所に置かれている、グランドピアノの前で。
このひと時。
- 作者: 橋本晃一
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 楽譜
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