Festina Lente2

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こんな人もいるんだな

昨日職場に出向くと見慣れないお菓子が置いてあった。
どうみても、乾燥した赤い果物と色が薄めの黒砂糖。
三温糖の塊みたいなもの。赤いほうを口に入れると、
甘い、すっぱい、最後には唐辛子味・・・。ひえー。
「これ何?」「タマリンドの実のお菓子」
砂糖の塊は栗のようにほくほくと、しつこくない程よい甘さ。
「これ何?」「やしの木の砂糖」「?」「パームシュガーだよ」
お土産だという。「どこの?」「ミャンマー」「えー!?」
「今朝、帰ってきたばかりなんだ」え? え? え?


この職場に来て丸2年と4ヶ月、部署が同じでも
ほとんど話すことのない、違う課の男性。
転勤当初は年下だと思っていたが、実は5つも年上だった。
白髪もなく、どう見ても30代にしか見えない、若さの持ち主。
彼は、高3の娘が受験なので、心ならずも、一人で1週間、
タイとミャンマーに旅行してきたという。
「もう、何回も行って、通訳なしでも話していることが
大体わかるようになって来たんだ」と、さらりと言ってのけるが、
いつ、勉強していらっしゃるのだろう。


聞けば、タイ・ラオス・エジプト・中国・インドネシア
ミャンマーベトナム、もちろん韓国も、
言葉を勉強してから現地を訪れると楽しさ倍増なのだそうだ。
タガログ語もかじったんだけれど難しいねえ」なんておっしゃる。
ひえー。断っておくが、彼は英語関係の仕事をしている訳でも、
なんでもない。スーツ姿をめったに見ない職場なので、
彼の印象は、白衣を着ないで実験をする人、
もしくは空いている時間はバスケットをしている人、である。
いつ語学勉強をしているのかわからないが、彼曰く、
思い立ったら集中して覚えられるもので、お菓子でもつまむ様に
少しずつ単語は頭の中に吸収されていくらしい。
(どういう頭脳構造になっているのだろう)


こちとら20代の頃は、何とか片言の英語で旅行ができたものの、
30代になってからはさっぱりわからなくなって、
度胸だけで旅行してきた。そういう、浅はかな旅とは根本的に異なる。
彼の語学旅行は、次の目標をどこに定めているのだろうか?
もっとも何回も同じ国を訪れているらしいが。
「そうだなあ、マレーシアかカンボジアに行きたいなあ。」
根性なしの私は、大アンコールワット展観て、旅行に行って本物を観たい!
とは思ったけれど、語学研修までしようとまでは思わない…思えない。
ラオスも5回ほど行ったんだ、君、ラオスの首都知っている?」
「う?」・・・即答できませんでした。
済みません。これでも昔は「地理」得意だったんですけれど。


それにしても、いつ仕事して、いつ勉強して、
いつ旅行に行っているんだろう。謎だ? 
きっと、こんな狭い職場でも、すごく面白い人が隠れているに違いない。
自分が気付かないだけで。きっと気付かないまま、知り合えず、
少しも分かり合えず、転勤しちゃうのかもしれない。
仕事の場での関係とはいえ…、それもちょっと寂しいなあ。
もっともっといろんな人と知り合えたら、いろんな面がわかってきたら、
この職場だって楽しく思える時間が増えるだろうに。
そうしたら、本業の方もちょっと「やりがい」増えるって・・・甘いかな。

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