身代わりだから?
この1年は「失くしもの」「壊れ物」が多い年だった。
・・・家人の健康は言わずもがな。
一つしか持っていなかったブランド物の、イヤーペンダント。
真珠のイヤリングの片っぽ。初めて使った日に失くしたブレスレット。
お気に入りのバッグの金具が一つ。
メガネは同じ日に二つとも折れた。予備まで。
買ったばかりのCD。ノートパソコン。
(現在、奇跡的に立ち上がっているが、復元で、半ば修復か?)
銀行の通帳。再発行したよ・・・。
自慢じゃないが、整理整頓は下手だ。機械との相性も悪い。
しかし、決して粗忽者ではないつもりだ。
どちらかというと、けちで、大事にしまっておく、
好きな物は最後まで残して食べるタイプの人間だ。
だから、あまり物を失くしたり壊したりしたことが無いのが、
自慢だったのに、この1年はエスカレートして来ている、と思う。
身に付けていたものが、自分から離れていくというのは、こたえる。
何年も使っていたものだと、愛着も強い。
今日、物干しが壊れたのは、特に驚かなかった。
が、食事中に炊飯器が壊れたのには、びっくりした。
全く電源が入らない。幸か不幸か、ご飯は炊き上がって、
キチンとおこげまで出来ていて、芯もなく、柔らかめに焚けていた。
でも、10年近く使って来たから、寿命だったのかもしれないけれど。
どうして、今日なのよ?
だから、みんな身代わりなんだって。誰かの、何かの。
そう思うことにしている。新しく、買い直せるっていいことだと。
修理できるって、すごいことだと、言い聞かせている。
1から別のものを探したり使ったりする、今までの趣味を変える
きっかけを与えてくれるために、先に行ってしまったのだと。
想い出は固執するものではなくて、創り出すものだから、
演出が変わって、脇役交替で、小物・引き立て役は引退したのだと。
身代わりだから、だから、お願い。