Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

贅沢な夕食

殆ど徹夜。会議の前後で殆ど精力を使い果たしているようなもの。
会議前に形を整えること、会議後のささくれをなだらかにする、
隙間を埋める仕事の多さに、神経を使う。柄でもない仕事に。


今日は金曜、花金、週末家族が集う日。
先週、家人の検査結果が思いのほか良かったので、
少しばかり贅沢をすることにした。どうせ、南から北までプチ旅行。
途中で夕食をとらなければならない。以前から狙っていたお店に予約。
久しぶりにベトナム料理の店へ。実際は日本人向けの味付けなので、
以前よく通った現地人向け店よりは、お上品で割高。
しかし、幸いながら、小学1年生の娘には食べやすかったようだ。
螺鈿細工の箸置きが気に入ったよう。
家人はタピオカミルク風味のカクテル、娘はライチジュース、
私はベトナム焼酎のジャスミン茶割りで、乾杯。
2人分のコース料理を、3人で仲良く分けっこ。


小さな子供をつれまわす時間ではないのは、わかっている。
しかし、3人で過ごせる時間は限られている。
背広姿のパリッとした父親の姿と、おしゃれなエスニック料理、
ちょっと疲れているかーちゃんと、キティちゃんのリュックの娘。
思い思いに、ご馳走をつつき、ギャグで笑い転げ、隣席の話に聞き耳、
生春巻きやフリッター、トムヤムクン風スープ、フォーを平らげ、
パクチーをかじり、お酒をお代わりする。少々強めのものに。

「えー、お母さん、そんなの飲んでいいの?」
「大丈夫大丈夫」「電車の中で寝たら、ほっていくからねー」
「大丈夫大丈夫、ぜんぜんきつくない、甘くておいしい」
(30度を越すアルコールも、甘いとお話にならないほど簡単に飲める)
それに、会議が続いてフォローに疲れ果て、飲みたい気分なのだ。
ベトナム風の蜜豆、デザートのアイスで締めくくる。


家人の住処の駅まで来ると、夜も10時半。
良識のある人々が、こそこそと囁く。
「どうしてあんな小さな子がリュック背負って歩いているの?」
「え、親も一緒なんじゃないかなあ」そうだろう、不思議だろう。
親は仕事服で居るからね、リュックの子供の側に居るとは思えない。
単なる仕事帰りの中年だ。ああ、世間様の目が痛い。
でも、私たちは週末家族。これが家族の金曜日の夕食後なのだ。


徹夜明けは、さすがにきつい。家人が布団を敷いてくれる。
「ねー、おかーさんたらー」「うん、うん、おやすみ」
とうとう、風呂にも入らず爆睡。娘の世話は家人に任せた。
なんて、贅沢な晩。ひたすら眠る。次の日に備えて。
これが今日の「おやすみなさい」

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