Festina Lente2

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重なった、りんご

明日、青森から届くりんごを楽しみにしていたら、
父の友人からりんごが一箱届いた。サン津軽
ありがたいけれど、時期がずれていたらよかったなあ。
昨日も、法事があった親戚からお返しに、ラ・フランス一箱。
うーん、私の大好物ばかり。
贅沢をさせていただいているのだが、どうしてこうも同じ時に
「重なって」しまうのだろう。


と、思っていたら、おすそ分けした庭の野菜のお返しにと、
りんごのお返しが来た。再びりんご、りんご。
私、りんご大好きなので嬉しい。
でも、子供の頃のように齧れない哀しさ。
昔は、1個丸ごと齧ったものでしたが。もはや、歯が駄目。
おまけに、良くも悪くも品種改良で出回っている今のりんごは
一人で食べるには、でかすぎるのです。
とても子供でも一人で齧れる量じゃない。(と思う)


あの、最初の一口をさくっと噛む楽しみ。
昔、木箱で籾殻の中に埋まっていたりんごを宝探しのように
掘り出して、香りをかぎ、服でこすって齧る時のわくわく感。
りんご、りんご、りんご。
風邪の時には摩り下ろし、剥きながら塩水につけて酸化を防ぎ、
炬燵の上に山盛りにして、さくさく齧りながら、
のんびり過ごす午後。
子供時代のひと時。


ありがたい到来物が重なったので、思わず、欲張って食べる。
傷まないうちに食べないと、暖房で駄目になってしまうから。
ちなみに、大きいものより小ぶりのすっぱい品種が好きです。
本当は・・・。子供の頃の味覚に支配されているので。
国光や紅玉のようなものが、好き。
そう、歯が悪くなって、差し歯になって齧れなくても
りんごは硬めで酸味があるものがいい。
もう、最近、見かけませんけれど・・・。


君かへす朝の舗石(しきいし)さくさくと
      雪よ林檎の香のごとくふれ  (北原白秋

りんごは赤じゃない―正しいプライドの育て方 (新潮文庫)

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