光のルネサンス

週末家族が集う、ここ、大阪は淀屋橋。22日の金曜日20時過ぎ。
地下鉄の駅から地上に出ると、むっと鼻を突く臭気。
残念ながら、土佐堀川の水は汚い。冬場でも暖冬のせいか臭う。
それにも拘らずこの大勢の人出は、花金だから？
いいえ、　「光のルネサンス」のイルミネーションに
老いも若きも集まっているから！
http://www.hikari-renaissance.com/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

神戸のルミナリエに、対抗している訳でもないのだろうけれど、
こんなしゃれた催しをしているとは、全く知らなかった。
毎日大阪の、金融や証券会社が集まる「キタ」に向かって、
通勤しているならいざ知らず、こちとら関西でも田舎暮らし。
週末集うに当たって、珍しく家人から提案があった。
「イルミネーションがきれいだから、観てから食事をしないか」
まあ、折しもクリスマス、期待しないで出かけたら、
これがまた、予想外に大規模な仕掛け。
　　　　　　　　　　　

ただでさえ、歴史的な建造物が立ち並ぶこの界隈。
単にライトアップされただけでなく、
クリスマス気分を盛り上げるべく工夫された華やかな照明と、
汚れを闇に包んで川面を走る、イルミネーション船のお陰で
いつになく、カップル・家族連れがあちこちで盛り上がる。
「光に包まれた中の島」なるほどねえ。こういう演出か・・・。

残念ながら、食事の時間の関係で
ゆっくり全部を見ることができなかったのだけれど、
光のフェスティバルゾーンだけ何とかカバーして、
ローズライトガーデンを横目に、てくてくてくてく。
予約してくれていた北浜の、タイ料理のレストラン。
これがまた、遠い。子供連れなんだから
駅から近くの店を見繕って欲しかった。


結局食べ始めたのが21時過ぎ。店を出たのが22時半、
家人宅に到着、23時過ぎ・・・。いあや、疲れた。

金色のクリスマス三角帽子をかぶって、はしゃぐ娘を写真に収めた。
家人と呟きあう。「きっと、大人になっても覚えているよね。
パパとママと3人で、クリスマスのイルミネーションを観に行ったよ。
タイスキ食べて、ココナッツアイス食べて帰ったよってね。」
娘よ、パパの今日の計画は、君に未来につながる明るい景色を、
闇の中に瞬く光の美しさを、
心の中に灯す明かりを残せただろうか。
家族の12月の思い出として、
君の7歳のクリスマスの思い出として。

娘よ、パパとママの宝物よ。
闇の中に光り輝く宝石のような、娘よ。