Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

娘はキャンプへ

年末、学童保育も27日で終わり。あっという間の1年。
26日火曜日に音楽教室、27日水曜水泳教室、終わり。
2006年が駆け足で去っていこうとしている。
しかし、この年末がやっとプライベートな時間。
そして、何とかこの時間までにこぎつけた時、既に体調は・・・
というのがいつものパターン。ぎりぎりまで無理をしてしまう。
27日まで出勤して、28日今日は有給休暇を取る。
都会までキャンプに出かける娘を送って、集合場所へ。


青少年会館まで、最低3つ乗り継ぎをしなければならない。
キャンプの荷物を抱えて電車と地下鉄と歩き。
駅から会館まで、これが上り坂なのだ。
まあ、渋谷駅からNHKまでと言えばわかりやすいだろうか。
(神戸なら異人館に行くまで、甲東園から関西学院まで)
とにかく、荷物を持っての上りは目的地を目の前にしてめげる。
           

今回娘の希望もあって、クリスマスプレゼントに
キャリーバッグを買っておいた。真っ赤な軽量タイプ。
娘はルンルン気分で、バッグにお気に入りのキティちゃんをぶら下げ
歩いていたのだったが・・・出発時から1台電車に乗り遅れた。
これは母である私のミスだ。もう少し早く出ればよかったのだ。
田舎の1台は都会で何台分に相当するか、つまり2、3分の遅れは
地下鉄を2つも乗り換えする頃には、20分ほどの遅れに拡大される。


最悪だったのは、階段だらけの地下鉄の駅。
バリアフリーにはほど遠く、乗り換えは端から端へ移動。
ホームからホームへの移動距離が、半端じゃない。
せっかくのキャリーバッグは威力を発揮するどころか、
文字通りのお荷物となった。手ぶらで歩いていてもきつい乗り換え。
でも、ここまではまだ許せる。

五感を刺激する環境デザイン―デンマークのユニバーサルデザイン事例に学ぶ

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みんなでつくるバリアフリー (岩波ジュニア新書 (514))

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ユニバーサルデザインの考え方―建築・都市・プロダクトデザイン

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極めつけの運の悪さが、地下鉄から地上に出た私たちを襲った。
朝の10時過ぎに、通り雨。本降りである。
田舎から都会を見た時「空が暗い、雪雲だなあ」と思ったが、
寒冷前線通過状態短時間本降り、キター!!
背中のリュック、これだけ詰め込めば冬山でも大丈夫。
でも、合羽は持っていても2人とも傘はない。
雨がやむのを待っていられない、既に遅刻なのだ。

              
              
2人して必死で荷物を持って坂道をずぶぬれになりながら歩く。
娘には少々の雨風を通さない上着を着せていたが、何せ本降り。
そこへ、5メートルほど先を傘を差して歩いていた
コート姿の中年の男性が戻ってきて、目の前で
書類鞄から折りたたみの傘を取り出して広げてくれた。
「これ、安物だからいいよ、使って。返さなくていいからね。」
とお言葉。ありがとうありがとう、本当にありがとう。


娘に傘を持たせて、かーちゃんずぶぬれのまま集合場所へ。
あらかじめ携帯で連絡していたので、
20分遅れでも、バスは待ってくれていました。
みなさん、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。
あたふたとバスへ娘を乗せた。「ここで、バイバイだよ」
10人足らずの保護者が、雨の中濡れながら見送る。
「お母さん、何か特別に注意しなければならないことは?」
「いいえ、特にありません。夏のキャンプにも出かけているので
ある程度慣れてもいるし、大丈夫だと思います。」


            
バスは出発していった。雨の中、かーちゃん、脱力。
自分の週末荷物のキャリーバッグを置いて、
濡れた荷物たちを拭いて、会館の横の売店で一休み。
周囲に申し訳なくて、涙が出そうになる。
娘にも申し訳なくて、泣きたい。出かける時から、
心理的にも体力的にもしんどい思いをさせてしまった。
         

出かける前から、キャンプを心待ちにしていた娘。
君は夏のリーダーにもう一度会えるかどうか、わくわくしていたね。
ママが用意した簡易アイゼンのついたキティちゃんのブーツを
自分で「とげが出せるかどうか」練習していたね。
100円の懐中電灯を電気が点くかどうか何度も確かめた挙句、
ボキンと折ってしまい、コンビにまで980円の新品を買いに行った。
暖かい肌着、靴下、キティちゃん模様の腹巻、上着、ズボン
名前を書いて、一つ一つしまう場所を確かめながら荷造りしたね。
      


ごめんよ、出発に遅刻させてしまった。かーちゃんが悪かった。
ごめんよ、今頃バスの中でどうしているかなあ。
誰とどんなふうにお話しているかなあ。
遅刻したっていじめられていないかなあ。
誰か、横について説明してくれているのかな。
どうしているかな、どうしているかな、どうしているかな・・・。


荷造りの後、年賀状作り(勤務が終わってから作り始めるので、
とても郵便局の指定した日までにできない、転勤してからのこの3年)
していたので、徹夜明けの頭のまま、君のことばかり考える。
君の笑顔ば駆り思い出す。見送ったばかりなのに、
君が、恋しくて恋しくてたまらないかーちゃんなんだよ。
これでも、元キャンプリーダーなんだから、笑っちゃうよ。
行ってらっしゃい、2泊3日、楽しんできてね。
帰ってきたら、お正月だよ。

 
かーちゃんは、通り雨がやむまで足止め。
心の中も泣きやむまで、時間がかかりそう。

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