Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

心は寒くない

冬の通り雨、傘をくれた見知らぬ人。
初めての現場研修。チームを組んで側に付いてくれる仲間。
深夜までミーティングをしている横で
仕事を続けるスタッフがいる。
ほっと一息、カモミールティー。乾きを潤す、大きめのカップ
お裾分けの甘いもの。初めて見るお菓子。みんなの笑顔。
「今日も夜遅くまでお疲れ様」と23時を過ぎて、手を振ることができる。
そういう幸せ、ときめき、張り合い、やりがい。


そして、「寒いだろう」と駅まで車で迎えに来てくれる家人。
朝からどたばたじたばた、とても疲れた一日。でも、いい一日。
大事な一日。初めてのことが一杯あった一日。
久しぶりにスーツ姿で働いた一日。
ずぶぬれになった一日。でも、今日の私の心は寒くない。


欠点を指摘するのではなく、長所を認めてくれるスーパーバイザー。
機能していた点、機能してなかった点を自分で言語化する。
自分の言葉で表現した分、意識化。更に観点を変えて、認め、
補足し、別の言葉で言い換え、短所を長所に、長所を強みに、
視野を広げ、見方の角度を変え、思考の枠組みを組み直す作業。
決して性急にではなく、今日できているところから次へと繋ぐ。

                 
できないこと、知らないこと、わからないことを、
責められるのではなく、そこから地に足を付けて歩くように
歩いていけるように、ミーティングが為される。 
無理に跳ぶのではなく、力を溜めておけるように。


受身ではなく、別の形で生きるためのステップ。
職場の同僚ではなく、家人も娘も知らない私。かつての私、
若かった頃の私の気持ちプラス、ほんの少し経験値を上げた私。

「キメラ」になろうとしている私がいる。
そう、私は「ぬえ」になろう、「グリフィン」にもなろう。
いずれは「ばく」になって悪夢も食べよう。

からだに効くハーブティー図鑑―厳選98種のハーブティーカタログ

からだに効くハーブティー図鑑―厳選98種のハーブティーカタログ

緑の薬箱ハーブセラピー―わが家でできるハーブ健康法

緑の薬箱ハーブセラピー―わが家でできるハーブ健康法



私の目標。落ち込まない。落ち込んでもすぐ立ち直ること。
落ち込みすぎない。気にしすぎない。抵抗があって、
ストップがかかっても、今はそんな時期と思っておく。
ブラックボックスにしまうのでもなく、さらけ出すのもはなく
料理の仕方によっては食べられるものだと、滋養になるのだと
よく見極めて、心を強くする「食材」をストックしよう。
ある意味、貪欲に集めておこう。引き出しをたくさん用意して。
吟味し、選りすぐり、加工し、熟成させ、調理し、味付けし、
もてなしの心でふるまうことができるように、
そうしてお互いの心の栄養にしよう。
  


私の今の職場・仕事に欠けているwelcomeの気持ち。
現実の過酷さに疲弊し切っているからだと諦めてしまえば、それまで。
だが、私はここで、燻るわけにはいかない。
共通認識が持てない、チームワークが作れない一国一城の主たち。
だが、私はここで、自分を潰すわけにはいかない。
私は受身ではいられない、いてはならない、今は特に。
相手の求めるものを的確に与える技術を磨き、
知恵を、知識を、それが、何のために必要でどのように使うかを
示し続けならなければならない。だから・・・


私は、作り手になる。一度捨てた世界に戻る。
私は、創る側になる。一度諦めた世界に戻る。
それは1年前、全く予定していなかったことだけれど、
それは最初、自ら心から望んだわけではなかったけれど、
そうしなければ、自分の世界が崩れていくと思ったから。
危機感が、この数年間の生活に終止符を打たせる。

            

「昔取った杵柄」のはずが、錆付いてしまった知識。
敢えて忘れようとして忘れられなかった世界。
縁がなかったと思っていたのに、それを捨てさせた家人が
再びこの世界に戻るきっかけになる皮肉と偶然。
見立て、分析し、統合する、見通しを立てる。
今更、何に磨きをかけ、お荷物のプライドに光を当てるのか。
何から手を付けてどこへ歩いていくのか、わからないまま
走ってきたこの1年間。家人を恨み、自分を疑い、
失ったものの大きさに、半分は自分で作った蟻地獄に足を取られていた
最初の半年、そして体を壊すまで追い詰めてその後、


今年はどんな年だった?
別れよりも出会いの方が多かったはず。
言葉をくれる人がいる。微笑んでくれる人がいる。
見守ってくれる人がいる。家族がいる。
そして私がいる。
心は寒くない。


ヒーリング・ベスト

ヒーリング・ベスト