Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

娘とオルセーに

家族全員で神戸へドライブ。運転手、家人。ご協力ありがとう。
まだ、常設展示を見たことのない神戸市立博物館
最終日だというのに、運良く並ばずにチケット購入、入場。
ばあばオルセープロジェクトだったはずなのに、今回。
ばあば外出計画用目玉商品、オルセー美術館展なのに。


私が昨年9月の末から入院しなければ、10月初旬に行くはずだった。
私にとっても20年ぶりのオルセーとの再会。
あの膨大な美術品から選りすぐられた、ほんの一部達。
久々に静かに向き合いたい作品達なのに、
残念ながら、そういう訳には行かないのが悲しい。


娘が音声ガイドを使いたがったので、長丁場の鑑賞となった。
以前の美術館や博物館鑑賞の経験で、
子供用の音声ガイドに味を占めていた娘。
小学校3,4年生から聞けますよと係のお姉さんに言われ、
すっかりその気になってしまった。
(1年生でも130cm、小1には見えない)
大人用の音声ガイドが使える上級生に見られて、嬉しかったよう。


ばあばの後にぴったり付いていたはずなのに、
いつの間にかどんどん離される。人出よりガイドのせい。
読むガイドの説明よりも、音声ガイドはBGMもきれいで詳しい。
難しい漢字が読めない娘には、音声ガイドはけっこう楽しいようだ。
操作が楽しいので、飛ばすことなくきちんと律儀に番号順に聴く。
聴きながら観るというより、聴くために観ている娘。
点描画では、「おかあさん、石ころが沢山人に付いているよ」
セピア色の古い写真の絵で、「これ絵なの? 写真? エー!?」
          


駄洒落とひょうきんさが売りの娘が、何か言う度
周囲の反応が気になって仕方が無い私。
「マネの絵の真似をするモネ?」(苦笑)
「この絵見たことあるよー」(ゴッホの寝室の絵)
「コワーイ、気持ちわるーい」(預言者リブザ)
「こんなに細かく良く描けるね」(モローのガラテア)
「上にコミック、真ん中伝記、下が百科事典」(飾り書棚)
などなど、一緒に見ていると娘の反応は楽しいが、
正直、うるさい。


ルドンの青、カリエールの柔らかい描線、モローの神秘、
セザンヌ御馴染みのヴィクトワール山。
チケットやカタログの表紙に使われているマネ。
砂に埋まっているアブシンベル神殿の写真や、
ついこの間、ブログで取り上げたイーリーの大聖堂の写真。
珍しい、ゴーギャンの木彫りの作品。
うん、今回はセピア色の写真群が特に面白かった。
展示作品数が少なかったので、じっくり娘と楽しんでしまった。


神戸では今日でおしまい、東京ではこれからですね。
オルセー美術館展
興味のある方はどうぞ、楽しんで下さい。
先入観や解説は不要でなければ、音声ガイドはお勧めです。


結局、図録の他に子供用の「芸術家を夢見て」という
たいそうな題名の、パンフレットを購入する羽目に。
私は飾れるのかどうかもわからないのに、ポスター購入。
絵葉書も書類ファイルも・・・。いつものことながら、購入。
そんな私達を呆れて待っている、じいじ・ばあば・家人。
冬休みも終わりですよ、娘よ。家に帰ったら宿題の残りを!
そう、まだ片付いていなかった!!!
帰宅後のてんやわんやはご想像のほどを・・・。