Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

坂越(さこし)牡蠣祭り

立春。家人の退院から1年。記念旅行に片道3時間半。
兵庫県赤穂市坂越の牡蠣祭りに出かける。
こういうお祭りに行くのは初めて。
とにかく新鮮な牡蠣が食べたい。ノロウィルスなんか何のその。
というより、きちんと火を通して食べれば大丈夫なのだ。
                

いつから牡蠣が大好物になったか。
徳島は鳴門に住んでいた2年間、まさか宮城県からやって来た
牡蠣の養殖場があるとは知らなんだ。それが10年前の話。
1度味を占めてから、焼き牡蠣・蒸し牡蠣には目が無い。
陶板焼きの牡蠣にレモンや酢だちをかけて、熱々を食べる。
いや、もう、カキフライなんて食べられませんよ。
こんな新鮮な牡蠣に、なんで衣やソースなんか要るの?
              


ありがたいことにお祭りなので、焼き牡蠣無料配布。
自然の塩味で、もうそのまま。むさぼり食べる。
一度に2個ずつ貰えます。それから、牡蠣汁も無料。
後は、特別価格の牡蠣をお財布と相談で。
ちなみに坂越の殻付牡蠣、16個入って1000円!


おいしさを科学する (ちくまプリマー新書)

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人間は脳で食べている (ちくま新書)

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坂越という地名を、去年NHKのニュースで初めて耳にした。
この10年、殆ど近畿地方でじっとしていることが無かったので、
余り周囲の穴場を知らない。子供ができたから外へ出ていく。
家人が元気になったから、思い出作りにせっせと出かける。
三宮までなら何とかわかる。その向こうは殆ど知らない。


JRを使って2時間以上旅行する。それも、新快速や鈍行で。
殆ど新幹線しか使わなかった今までの生活からは、考えられない。
はっきり言って坂越は遠かった。車でも行けるのかも知れないが、
私の運転は危険だし、家人も長時間の運転はやめている。
元々てっちゃんの家人は、時刻表を見て計画を立ててくれた。


姫路。車窓からお城が見える。明石、加古川、相生、播州赤穂
地図でしか見たことのない地名、歴史上の地名を実際に目にする。
姫路を過ぎると高層ビルは全く見られなくなり、のどかな田舎の景色。
普段の自分の生活が信じられないくらい、穏やかな景色。
暖冬の晴れ渡った空の下、単線の駅。無料のシャトルバスで祭りの会場へ。
               


予想以上の混雑に驚く。とりあえず、愛知万博以来並んでみた。
娘も焼き牡蠣を殻から上手に吸い出して、食べる。
爪楊枝なんて要らないよ。殻の天然の窪みに溜まった汁をすする。
極楽の味。幸せ・・・。無料で10個ほど牡蠣を食べてしまう。
剥き牡蠣2袋、殻付牡蠣1袋、お土産に買う。


牡蠣入りクリームシチュー、牡蠣のバター焼き。カキフライ。
何故かアナゴ焼き。ポン菓子。忠臣蔵の焼酎を飲み、甘酒を飲み、
酒粕、赤穂の塩、何故かチャンジャやキムチまで買う。
風も無く波も穏やか、思いのほか古い町並みが残る渋い町、坂越。
道の駅ならぬ海の駅の広場は、超盛況。


帰宅後、早速グリルで焼き牡蠣を作りながら、
リクエストの牡蠣お好み焼きを作る。
グリルの底に流れ落ちた汁を漉してお好み焼きに入れたら、
少々塩味の強い牡蠣玉の出来上がり。
野菜室にに残っていた酢だちで、焼き牡蠣。
胡麻マヨネーズと焼きそばソースと鰹節と海苔。
かーちゃんは忙しい。
(締め切り仕事はいつになったら・・・と、頭を掠めているのだが)


という訳で、贅沢な立春の一日。
海のミルクで家族全員満腹の一日。


牡蠣礼讃 (文春新書)

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オイスターブック (平凡社ライブラリー (227))

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