いいこと半分

プラスマイナスゼロの日々なので、ヘッド・アップ気分の時は
「いいこと」を拾った方がいいのだろう。
そう、週末は雨でなくて良かった。天気まで悪いと余計に落ち込む。
実家でも風邪でダウン、私も娘も今一つ。家人だけが元気。
でも、これはこれでとても大事なこと。

珍しく実家の母の調子が、ほんの少し良い。
話しかけても反応が無い時も増えてきて、はらはらするのに
この週末は、春用のカーディガンが欲しいなどと言い出す。
滅多のおねだりしない年老いた母の頼みとあらば、
コーディネートしやすいよう、ピンクでアンサンブルを探す。

ずっと風邪を引いているので、心配していたのに、
外食に出てもいいようなことをいう。珍しい。
3月半ばは、手術を控えて入院予定。誕生日祝いも覚束ない。
今のうちにと、近所のレストランへ、出掛けておこう。
少しは食欲も出てきたのかな？　重畳重畳。
気持ちが変わらないうちに出かける夕方。

「人生」という時間の過ごし方 (PHP文庫)

人生 雨の日の過ごし方 晴れの日の愉しみ方―心が洗われることばの贈り物

みんな調子が悪いので、昼は軽めの即席雑炊。
中華風ウィンナソーセージは、ネギとしいたけも入った優れもの。
スライスして煮立てたお湯に入れて、白菜と一緒に煮て、
残り物の御飯を入れ、香味少々、白腐乳二かけら隠し味、
昨夜の残りのゆで野菜、花野菜と青梗菜、これも細かく刻んで。
仕上げに混ぜてゆでてネギを散らして、出来上がり。
（生姜が無かったので、残念）好評。娘はお代わり。

胃腸に優しいお昼、本当に珍しい母の頼みで外食で早めの夕食。
こういう時に役に立つ、サービスのお食事券。
（今、パソコンはためらわずに「汚職事件」と打ち出してきた）
昨日はみんな1日寝付くかと思ったのに、なかなかどうして復活。
例え3段飾りでも、お雛様を飾った甲斐はあったか。
微熱の娘もどこにも出かけず、お留守番。
かろうじてかーちゃんが、朝市に買い物に行ったくらい。
かーちゃん、少しも体を横にできない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　

上げ膳据え膳で食事が出てくれば嬉しいけれど、
時々記憶が跳ぶ母が、昔に戻ったように元気だった1日なので、
振り返ってみると、こんな日もあっていい。
家人は娘の宿題の朗読を聞き、トランプに付き合い、
じいじにパソコンを教え、私にコンサートのチケットを渡して
一人仕事場へ戻っていった。お疲れ様。

振り返ってみると、穏やかな日常。
あちこち痛いし、しんどいし、湿布にテーピングに
服薬で、げんなりしているけれど、寝込まず済んだ。
（一人きりなら何も食べずに、ずっと寝ているかもしれない）
さて、娘はとーちゃんを恋しがって、布団でしくしく。
週末家族は、じーちゃんばーちゃん孝行。

朝が来て昼になり、夜となる。
振り返ってみると、何の事は無い平凡な1日。
その平凡さを守るために、あくせくする日々。
一つ一つを大儀だと感じつつ、やり過ごす時間。
些細で大切な事柄の積み木を積み上げた上の、
バランスの取り方が難しい、日常生活。
いいこと半分、後は考えずに。

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