Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

Stevie Wonder LIVE

大阪は朝潮橋に初めて降り立つ。目指すは大阪市中央体育館
家人の好み、Stevie Wonderを聴きに街中にやってきた。
何という人出! 屋台でカスタード入り鯛焼きを二つ買い、席へ急ぐ。
この時点で18:57. 間に合うかどうかは杞憂だった。

何で世界のスーパースターのコンサートが、体育館なんだよという思いで一杯。
だってここの予定表ときたら、ママさんバレーの練習や各種競技の試合の合間に
無茶苦茶場違いに、スティービー・ワンダー公演の予定が書き込まれているんだよ。
冗談か? と言いたくなるくらい。どうしてこんな場所を押さえたんだか。
きっと急に公演が決まって、人が沢山入る所って感じで取ったんだろうなあ。


家人が買ったローソンチケット座席、最初アリーナと聞いた時は
どひゃーと思った。こりゃ確実に2時間立ち続けだと思ったね。
スタンドで良かったのに・・・と、年寄りの私は思った。
でも、8列目のど真ん中だったので、再びどっひゃ―。
こんないい席でいいのか、oh my god!と思いました。
今まで何度もチケット買ったけれど、こんなに準かぶりつきだとは思わなかった。


家人、背広姿で浮くかと思いきや、これも案の定年齢層、高い高い。
カップルも還暦か? 不倫か? あ、いやいや、ともかく
これから重役会議でしょうか? お寺から直行で? 
というヘアスタイルの方まで、とにかく年齢層が高い。
還暦キース・エマーソンのファンより、56歳スティービーの方がファンが年配?
それにしても、いつ始まるんだ? 30分も待たされ・・・やっと。


それはともかく、リードボーカルに手を引かれて現れた彼、・・・
太目でも年齢の為せる技と思えばいいさ、人のこと言えないものね。
出迎えの拍手喝采の中、改めて思った。この聴衆を、この熱狂を
どよめきとして、耳を通してしか感じることが出来ないんだな、と。
でも、ミューズが愛でただけのことはある。
柔らかなキーボード、華麗なピアノ、それこそ黒光りする艶のある声、
高音までしっかり出る確かな喉、首を左右に振りながら歌ういつものスタイル。

Songs in the Key of Life

Songs in the Key of Life

INNERVISIONS

INNERVISIONS


総勢12人のメンバー。彼の左手は金管2人、ベース、ギター、
後ろドラムス、パーカッション、右手キーボード、コーラス4人(男1女3)
名曲が続くのに、アリーナは静か。座って聴いていていいのでしょうか?
さすがに中盤からみんな立ち始めた。仕方ない、お付き合いして立たねばなるまい。
老骨とまでは行かないまでも、久しぶりにstep clap hip hop dance・・・
何だかばらばらな手拍子が気になるけれど、まあ、いいか。
楽しめればいいんだし、ね。私よりもオジサンオバサン達も立っていることだし。


? 家人を見てびっくり。何で東海林太郎のように直立不動でclap?
どういうことよ。これだけノリに乗ってるリズムを聞いて、
何故、体が揺すぶられることもなく、直立不動?
これも一つの才能か? こんなファンもいるわけねと少々呆れた。
小声で歌っているだけ、許せるかな?


こちらは大学から就職当時、2次会はディスコで踊った口。
学生時代、ジャズダンスを1年だけ齧ったので、
豪華生バンド、ライトギンギン、ライブで踊れるというのは楽しいのに。
(ただし、体重だけは当時の50%増し・・・爆!) 
さすがに1時間近く動いていたら、血行が良くなって肩こりが消える感じ。
普段の運動不足が解消されたかの感。
いや、明日、明後日に筋肉痛が出たらどうしよう・・・。


Superstition からはほぼ総立ちで、なかなか座れなくなった。
I just called to say I love you で、みんなで歌い、
ティービーは「僕の音楽教室へようこそ」と、みんなとやり取りしながら
Part Time Lover の前奏とリズムを聴衆に刻ませて、
後半戦に入っていった。さすがだねえ。うまいうまい。
リードボーカルの男性の声の質が、スティービーと似ていて良く響く。
女性陣は彼の動きや様子を見ながら、おっかなびっくり合わせているような所も。
                     

アカペラを試したり、歌舞伎の真似をして
(どちらかというと能楽のメロディに近い)でたらめを歌ったり、
赤ちゃん言葉でやり取りして遊んだり、まじめな話も少し。
「亡き母の思い出に捧ぐ」と語る下り、彼の体感した「母親像」とは
どのようなものだっただろうと少し思い巡らした。
アンコールは1回だけ。もう少し歌って欲しかったな。でも、年だし。
ドラムスはスティックをボーカルは青いタオルを投げていた。


時間の長さを感じさせない、静かな盛り上がりで終わったアリーナ。
スタンド席はどうだったのかなあ。いやあ、久々に良い席で堪能。
熱烈ファンでなくても、結構知っている曲があると楽しめるものですね。
帰りは超混雑の地下鉄を避けるため、軽い夕食を取ってそれぞれの仕事場に帰宅。
あっさりと生醤油うどんに鯨のお刺身、鱈の白子のポン酢、
コンサート後のメニューがこれ。ああ、歳を感じさせるわあ。
帰宅は月明かりのもと、真夜中。再び炬燵猫

01. Too High 02. Visions 03. Living For The City
04. Golden Lady  05. You Are The Sunshine Of My Life
06.Higher Ground  07. Superstition (総立ち)
08. Don’t You Worry About A Thing
09. If You Really Love Me including a riff of
  "It’s Alright"  "Acoustic Piano Ballad Section"
10. Never Dreamed You’d Leave In Summer (Stevie solo)
11. Lately  12. Stay Gold  13. Overjoyed (舞台、社交ダンス付き)
14. Go Home  15. Part Time Lover (みんなでバックコーラス)
16. My Cherie Amour  17. Sir Duke (総立ち)
18. I Wish  19. I Just Called To Say I Love You(さびを歌う)
20. Master Blaster  21. So What The Fuss  22. As
Enc. Another Star  家人いわく、スティービーの英語はわかりやすいとのこと。
ごめんね、英語の聞き取り下手で。