Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

トンデモ休暇

様々な仕事が錯綜、忙しい年度始めになると思えば
一気に押し付けられましたので、引き継ぐ必要が無くなり、
また、引き継ぐ人間が来ず、引き継ぐことが不可能な状態。
年度末に粗方片付けていたので、死角のような休暇が可能に。
これって、あんまりだよね。
自分でも嬉しいような嬉しくないような。


で、娘にせがまれていた花見ついでに
長らくご無沙汰していた友人の顔を見に行った。
同じ桜なら母校の桜と、町と、思い出を辿りに。
四半世紀ぶりの土地。大震災以来足を延ばせなかった。
幸いなことに、学び舎は当時の面影を残してはいるが。



花見団子を買って、川沿いに桜を追って上流へ。
母校の大学から仰ぎ見た山が、見える土地。
娘は夢中になって公園の遊具で遊び、
ハムスターのように丸太を蹴って足に痣を作っている。
桜は満開、本日は花冷え、見守る私は凍えた。



おまけに、ベンチで隣の席の初老の男性から、
「お孫さんですか」と声を掛けられた。またですか・・・。
悪気は無かっただろうが、かなり凹んだ。
そりゃ、自分でも高年齢出産なのはわかっているけれど、
他人様にこの台詞を言われると、あんまりだと思う。



実はこの台詞、今の所、男性からしか言われない。
女性は思っても言葉に出さないのかも知れないけれど。
半年ぐらいの娘を抱いて食事をしていた時も、
言われたことがある・・・。要は老けて見える訳ね。
やつれて見える訳ね。(昨日の今日のせいだと思いたい)


気を取り直して母校に赴けば、何と入学式。
そう、新入生と誇らしげにそぞろ歩くご両親は、
みな私より若い・・・。何てこったい。
娘は拾い芝生のど真ん中で、リュックに入れてきた
ピンクの縄跳びで片足跳びや、駆け足跳びなど、
次々に披露してくれる。いや、ダークスーツの新入生が
行き交う「牧場」と称される芝生で目立ちましたねえ。


という訳で、閉店間際の学食、贅沢な「三田屋」
無論、私の学生時代には無かったもの。
娘に豪華なステーキランチをおごりましたともさ。
で、友人の誕生日祝いを買い、傾きかけた陽を背に受けて
山を下り、友人の勤める所へ。


世間様では定時に帰ると思われている職業、しかし、
彼女は朝5時起床、7:30出勤、帰宅23時は珍しくない。
おまけに引継ぎ時。夕食時の休憩時間に30分会って来た。
直接、娘の顔を見てもらうのは初めて。
家人の入院時には有名な厄神や叡山のお札を送ってくれた
学生時代からの親友は、娘と居る私は別人の様に明るいと言う。
そりゃ、かーちゃんの顔をしているからでしょう。
周りから老けて見られようが、さ。


オレンジ色の低い満月が、白く輝いて空の高みに上る頃、
3時間半かかって帰宅。いや、遠かったね。花見遠足。
娘を先に寝かせ、風呂上りにテレビを付ければ、
BSはロバート・ミッチャム主演の「見知らぬ人でなく」
またですか・・・どよんと落ち込みました。
よりにもよってこんなストーリー映画。
フランク・シナトラ、何て若い。
これはラブ・ロマンスか? 医学物か?
いずれにせよ、心の死角を付いてくる。


今日はそんな日だったようです。
何でも、シンクロするのね。

見知らぬ人でなく [VHS]

見知らぬ人でなく [VHS]