新しい店

娘をスイミングに迎えに行く。
「おそーい、みんな帰っちゃったよー」
ごめんね、わかっているよ、でも、車は混んでいる。
残業せずに迎えに来ているんだ。
仕事お持ち帰りなんだよ、わかってよ。

何本も泳いで空腹の娘と、疲れ切った私、
とりあえず、休憩。本日昼ご飯抜きだったもの。
娘はハッピーセットにご満悦。学校の話を聞く。
それから買い物に行き、値下がり品を買い漁り、
駐車場ビルへ・・・、あ、そうだった。
娘の前髪切ってあげなくっちゃ。目にかぶさってるなあ。

行きつけの店に行く元気も、自分で切る元気も無かった。
買い物袋を持つ手がだるいくらいだ。
ビルの１Fにある、安そうな、初めてのお店に直行。
超若い子向けの作りで、普段の私には入り辛い感じの店。

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夕方7時を回っている。人は少なくてカットのみの受付。
娘の横に座らせてもらう。
泳いできた後で、髪は湿っている。シャンプーなし、
軽く流した後、前髪と後ろをきれいに曲線で揃えて貰う。

子供用のかわいい柄のエプロン、ディズニー絵本、
いつも行く散髪屋さんより、美容師さんの方が
華麗にカットしているように見えるのは、何故？
鋏や道具を入れている腰に下げた道具入れが、
一人一人違っている。布製の人もいれば皮製の人も。
細かい道具を乗せている台にも、それぞれ名前が付いている。

私好みの北米革製品ショップから買ってきました風の、
真新しい皮製道具入れを腰につった細面のお兄さんは、
娘を小学校3,4年と思っていたようだ。
そうなんだよね、背が高くてロングヘアだからねえ。
たくさんのシザーズ、細かなカット、
恥ずかしそうな、嬉しそうな娘の笑顔、
でも、ごめん、かーちゃんだんだん眠くなる。

閉店前の静かなお店。広いのに、お客さんは3,4人。
こんな雰囲気なので、若い人向けの店でも抵抗無かったな。
混んでいて賑やかな時は、ちょっと無理だろうけれど。
シャンプーなし、子供カットで1300円。
軽くトリートメント剤つけてもらって、娘ニコニコ。
はい、淑女に仕上げて頂きました。ありがとう。

8時半、帰宅。軽く食べ直し。
うん、良かったね、新しいお店とご縁ができたね。
今日も、楽しかった？

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