Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

家族はご機嫌

一家全員で待ち焦がれた、徳島旅行。
「パパの病気が治ったらみんなで旅行に行く」のが目標だった娘。
3歳10ヶ月まで馴染んでいた、小さな町を訪れ、幼なじみに会う夢。
まあ、快癒とまでは行かなくても、ずーっと寛解だったら問題ないさ。
色々あって新学期新年度、凹んでいた我が家。
朝も6時過ぎから出発、明石大橋を渡り、
いつの間にか観覧車が立っていた淡路島SAを通り抜け、
http://www.awaji-sa.com/html/f_new_2006_05_02a.html
鳴門大橋を渡り・・・。


鳴門北で降りれば、10年前に過ごした小さな島が懐かしい。
牡蠣の養殖をしている小さな入り江を、そーっと走り抜け、
誰もいない学び舎・図書館・寮を眺める。
ここの児童図書館にもどれほど通ったことか。
2年間仕事を離れて研究にいそしんだ日々から、娘と共に通った場所。
鶯がのどかに鳴いている。
浜育ちの私には懐かしい、微かな磯の香り。
原付で渡った渡船乗り場。(市営の渡し舟です)
そう、風が違う、空気が違う、日の光が違う。


一路徳島市を通り抜け県南へ。
道路標識から懐かしい地名が消えている。
市町村合併のため、馴染みの無い標識に違和感。
でも、阿南市へ向かうにつれ、3年ぶりに見る景色が迎えてくれる。
県北ではあまり咲いていなかった躑躅が、爆発するように
道路沿いに大輪の花を咲かせているのが、眩しい。


今は阿南市の図書館の一つになってしまった、那賀川町立図書館
あいにく休日で閉館。ここでどれだけ絵本を借りて、
育休の時をのんびりと過ごしたことか。
糸トンボを見ることができた、小さなせせらぎを持つ芝生と庭園。
優しい日陰を作ってくれるあずまや。
都会の図書館にはありえない優しい環境で、
心癒された日々。


道の駅、「公方の里」は相変わらずの盛況。
主婦の買い物心をそそる数々の新鮮なお野菜。
ここで必ず仕入れるのは、鮎の飴煮。骨ごと食べられる。
イチゴは11時でほぼ売り切れていた。1パックだけ購入。
柔らかで肉厚のどんこ椎茸山盛りで200円するかしないか。
トマト、きゅうり、目移りするする。



家人は、自分が勤めていた元仕事場を目にして感無量。
転勤族とはいえ、やはり栄枯盛衰の業界。
華やかな現場の立ち上げから、閉鎖の期間のあっという間だったこと。
出逢って、結婚して、子供が生まれて、小学校に上がるまでに
くるくると変わった住まい、職場、環境、人間関係、そして、
私たちの思い描いていた、夢見ていた世界や未来・・・。



更に、県南へ。四国電力の誇る橘の発電所の近くに、
ママ友達である旧友を訪ねて、持ち寄りでランチタイム。
久しぶりの時間も距離もあっという間に吹っ飛んで、
まるでいつもの休日の過ごし方のように昼から宴会。
娘と先方の子供たちは、食べた後DSで通信・対戦を始める。
私達は、缶ビールをあけ(一応低カロリーだけれど・・・)
赤ワインをあけ、シークワーサーリキュールをロックで飲み、
不思議と酔いもせず、しかし快く、飲み食べて、4時間弱。


陽射しはますます強く、室内にいるというのに肌がぴりぴりする。
乾燥注意報の出ているせいなのか、この強烈な日差しのせいなのか、
とにかく、春というよりも夏! 暑くて暑くてたまらない。
やや陽射しが傾きかけたかという時間、再会を期して、
次の訪問宅へ。お互いの子供達の成長に驚く。


一路、県南から県北へ。
徳島を離れてからの旅の定宿になってしまった民宿。
旅人の宿 道しるべ」お得で安くて清潔で。
お遍路さん、バイクツーリスト、リピーターの多い
アットホームな宿だ。気さくなオーナーと、
陰のオーナーと言われるほど大活躍をしている、朝ちゃん。
晩御飯の蕎麦米雑炊は徳島の郷土料理で
久しぶりの味は、懐かしいことこの上なかった。


でもって、娘が寝付くか寝付かないかの時間から、
宿に集った人間たちで、酒盛りが始まるのはお約束。
私は既に主治医の注意などどこへやらの、
本日カロリーオーバー、アルコールオーバー。
友人宅にも宿にも、自分から見繕って、
差し入れのワインとフランスパンとチーズ持参で
旅行しているのだから、どうしようもない奴なのだが。
いや、こういうのんべの、笑い上戸の私が
本来の自分だったはずなのだが・・・。


そこでお相伴になった、もう、きついのなんのって
シングルモルトウイスキー、知る人ぞ知る有名な
ラフロイグ LAPHROAIG うわさには聞いていたけれど。
えーと、昔の病院の診察室のような匂い。
つまり消毒薬のような感じがする。
味、味というよりも喉から胃まで焼け付く感じ。
これを一気に煽るというのは、ちょっと。


てな感じで、真夜中過ぎまで旅人の宿はにぎわう。
大阪の夜とは異なり、徳島の夜は私をハイにさせる。
ケではなく、ハレの旅の夜。

徳島・淡路と鳴門海峡 (街道の日本史)

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あわわのあはは 徳島タウン誌風雲録

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