Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

阿波の国を行く

7:00 起床。3人並んで川の字の、羽根布団が気持ちいい朝。
8:00 朝食。ソースかつが出てくるところが徳島らしい。
8:45 ハーレーのバイクの一団は出発。
9:15 旅人の宿「道しるべ」に別れを告げて、目的地へ。
9:35 まず、阿波一の宮大麻比古神社に参拝。
   樹齢千年の楠の大木がご神木。
   ここにはドイツ人俘虜の作った、めがね橋ドイツ橋の本物が。


10:00 映画「バルトの楽園」ロケ村 歓喜の郷へ神社の駐車場から歩いていく。
   映画は超一流の娯楽作でも、(日本の俳優はやや娯楽色が強いかな)
   徹底したドキュメンタリーでも無いけれど、
   歴史的な側面や郷土を知る、昔の日本を知るという意味で
   見るのは悪く無いと思う。

12:00 徳島市内へ。吉野川を渡り、眉山を眺めながらドライブ。
   懐かしい新町川沿い、ボードウォークをぶらぶら。
   お魚のモビールを覚えているかと思ったけれど、
   娘の記憶には残っていなかったみたい。残念。


13:00 はなはるフェスタ2007ラーメン博覧会で昼食。
   私、西食 娘 ふく利、 家人 おかもと。
阿波踊りの懐かしいメロディを聴きながら食べ比べ。

14:30 フェスタ企画の徳島ガラススタジオワークショップで、
娘と二人、ちょっと工芸タイム。
15:30 文化の森 徳島県立博物館へ「ミネラルズ」を観にいく。

17:00 徳島とお別れのドライブ。55号線を北上し、
  鳴門インター、大鳴門橋、曇天、渦潮、四国に別れを告げる。
18:30 淡路島SAまでのんびり私の運転、しばし休息。
    娘はぐっすりお昼寝。
19:30 渋滞の須磨神戸をやっとこさ抜ける。都会の高速は家人の運転。
20:45 帰宅前、うどんで晩御飯
21:30 到着。楽しかったね。お疲れ様。 

バルトの楽園 [DVD]

バルトの楽園 [DVD]

メイキング・オブ バルトの楽園 [DVD]

メイキング・オブ バルトの楽園 [DVD]


宿の朝、昨夜飲んだ人たちと余り話すことも無く、みんな旅立ち。
朝の光が眩しい、JAの野菜直売が嬉しい。あぐり板野。
娘は2度3歳の七五三をしている。1度目は大阪の住吉大社
2度目はこの徳島一の宮大麻比古神社。徳島の地を離れたが、
末永く守って頂きたいと思い、改めて参詣。
何度ここにお参りしたかなあ。・・・、神社らしい神社である。
自然に恵まれた境内で、今年初めてのとんぼを見つけた。


何度も訪れているので、ドイツ館には今回寄らなかったが、
もし鳴門を訪れるのならば、寄って貰いたい場所。
バルトの楽園」のロケ村が、あと少しで取り潰されても
第9初演の坂東は、日本・郷土の歴史の側面を知るにはいい所だ。


俘虜収容所のバラックは、ほんの少しアウシュビッツを思い出させる。
ボランティアの解説のもと、ロケでの裏話や精巧に作られたセットを
じっくり眺めながら興味津々で歩いていたのだが、
さすがに娘はちょっと退屈気味。まあ、無理も無いか。
おまけに暑い。春じゃない、これはもう、夏の陽気。
見学後、3人でアイスクリームを舐めた。


はなはるフェスタも様変わりをし、映画「眉山」のせいなのか
出し物が無いのか、相も変わらず有名連の阿波踊り
とにかく徳島は、良くも悪くも踊り狂っている印象がある。
そのせいか、あのメロディを聞かないことには、
徳島にいる気がしないのも事実だ。


そして、何故かラーメン博覧会。かつて住んでいた我々にとっては
そんなに有名な店が出店しているとは思えなかったが、
あまりの人手に空いている店に並んだら、凝ってりスープで×。
今日のように暑い日は、あっさりスープが良かった。
阿波渦潮ビールを飲みたかったが、運転があるからお土産に買って我慢。


親の興味中心に回った午前中、ラーメンを食べたら元気になった娘は
ガラス工芸にチャレンジ。時間があれば、藍染大谷焼もしたかった。
博物館のミネラルズは、淡路SAのチラシで観に行くことを決めた。
何といっても美しい鉱物に興味を持ち始めた娘、
親バカの私は、結晶が小さな山脈のように見える紫水晶を購入。
文化の森もじっくり遊びたい所だけれど、時間切れ。


旧交を温め、文化に食に、欲張りな1泊2日の旅は終わった。
出会いのルーツ、家族のルーツ、思い出の景色を
お互いの接着剤にして、家族を拠り合わせる。
明るい日差しと、胸の奥まで吸い込める美味しい空気。
山も川も海も、当たり前のように側にあった短い歳月。


心を支える記憶をなぞり、上書き保存。
そんな徳島家族旅行だった。