薬膳鍋とピタゴラスイッチ

私が濡れて、クタクタになっていたのを知っていたように、
家人が本日見つけてきたレストランは、
梅田33階からの眺めを欲しいまま、薬膳中華鍋、太陽楼。
予約していてくれたので、窓際の席。赤い観覧車がよく見える。
とんこつスープがベースだけれど、朝鮮人参、ナツメ、にんにく、
しょうが、クコ、鷹の爪がどっさり。

野菜、きのこ、肉、豆腐、麺は、好きなだけ。
だって、ここはバイキング。
前菜もピータンを始め、8種類ほど。
デザートはオレンジシャーベットとバニラアイス。
ライチ、みかん、フルーツポンチ、
ソフトドリンクは飲み放題。もちろんジャスミンティー。

まあ、ありていに言えば、子供連れで気楽に食べられる店。
きのこも、しいたけ・まいたけ・フクロダケ・しめじ・
平茸・えのき・マッシュルームと沢山。
胃の痛みも、野菜たっぷりの鍋でいつの間にか消えた感じ。
ああ、私ってなんて現金な体。
（なんてプレッシャーに弱いのか）

ちなみに、日本人が余りいなくて、韓国語・中国語が
お客さんの間で飛び交っている。
ちょっと不思議な感じ。決して豪華なお店ではない。
蒸し暑いのに肌寒い、お天気のせいでおかしくなった体には、
暖かい家族で食べる薬膳鍋は、何よりの週末の晩。
ふう･･･。

薬膳だから。かんたん! おいしい! からだにいい!

いつもの野菜で薬膳する! (講談社のお料理BOOK)

で、帰宅したら娘にお土産を隠し持っていた家人、
ニコニコ取り出したるは、あのNHKで有名になった、
ピタゴラスイッチのDVDブック。｢ピタゴラ装置」
私はとっくに知っていたのですが。
（アマゾンに書評を書いたのだけれど、ね）
みんなで仲良く鑑賞し、夜はのんびり更けました。

NHKの教育番組は、本当に楽しい。
大人でも十分楽しめる。頭と心に良い。
このピタゴラ装置、何度見ても飽きない。
慶応大学の研究室で実験している様子と、
スタジオでの実際の収録と、ちょっとした差も楽しい。
この仕掛けを見ていると、本当にへエーと感心し、
ほおーこれは、とびっくりし、ネーミングに納得し、
あっという間に時間が過ぎる。

難しい実験器具ではなくて、家庭内にあるもので、
こんなふうに仕掛けができるもんなんだなあと、
ちょっとうっとりしてしまう、世界。
何だか実験や工作が好きになってしまう、世界。
人生が、あっという間に濃縮されたような、
奇抜で鮮やかで、時におっとりと、ある時は俊敏に
変化が変化を呼び、伝達が伝達を生み出す装置。

阿波うずしおビール･ケルシュを片手に、
穏やかに更けてゆく夜。
慣れない仕事は思った以上にきつい。
反動で過ごす週末の夜は、眠い。
勉強は進まない。体は動かない。
このまま流されていいのか、と思いながら
体は溶けていく溶けていく、闇の中に。

ピタゴラ装置DVDブック1