Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

酸素を吸って

本日、久しぶりに母の病院へ付き添う日。
薬は効いているのだろうけれど、
できるだけゆっくりゆっくり症状は進んで欲しい。
治癒は無い。穏やかに自分のペースで生活して欲しい。
それでも、色々判っていても、病院に行く日は気が滅入る。
仕事が一段落しても、先日の疲れが残っている今日。
寝床でぐっすり熟睡どころか眠れない、うたた寝の日々。


疲れているから副鼻腔炎は治らないし、痛みを引きずる。
頭痛や喉の痛み、それに匂いもよくわからない。
だから、食欲も今ひとつで、痰や鼻水は緑色のまま。
正直な体は疲れると、必ず休みたがる体。
結果的に、病気を引き寄せる、ストレートな正直さ。


いくら疲れても、調子を崩さない程度に無理がきけばいいのに。
そんな夢みたいな、贅沢な体調・健康管理は無理か。
調子が悪いなあと思ったときは、飛ばし過ぎている。
若い頃のように無理がきかない、
かつての自分のペースで動けない。
スタミナの配分と世間では気軽にいうが、
ちょっとしたこと、些細な積み重ね、
若い頃気にせずとも良かったことが
色んな形で現れて堪えるようになってきたことが、辛い。


もう少し大丈夫もう少し大丈夫、と思っているうちに、
あの風邪のゾクゾク感に似た寒気がやって来て、
微熱と頭痛と同時にやってきた急性副鼻腔炎は、
梅雨前線のように、中腰で慢性化って感じ。
耳鼻科の先生は、こんなの普通、同じような症状の人は何人もいる、
痛みが我慢できるのならば、抗生物質を一時打ち切りましょうと言う。
「あなたの痛みは私にはわかりませんから」と。
またこの台詞か・・・。


お医者様の言葉は、事実を語る点では正しいかもしれないけれど、
患者にとっては、安心や慰めにはならない。
抗生物質が効きにくいから、これ以上薬を出せない」
と言われるのも嫌だ。最終的には基礎体力頼みだとしても。
・・・落ち込みながら、母の病院に行きたくないので気分転換。

クロワッサン ビオ・マクロビオティック ライフvol.4「からだの声に耳をすませて」 (マガジンハウスムック)

クロワッサン ビオ・マクロビオティック ライフvol.4「からだの声に耳をすませて」 (マガジンハウスムック)


どうせ半休を取って、病院へ行かねばならぬ。
通り道にあるRegareで、ランチをを摂っては?
いつもの席に着こうとしたら、カウンターに招かれた。
「先日と違って、顔色が悪い」と開口一番。
心尽くしの料理を食べさせて頂いて、ありがたいにはありがたい。
でも、こんなに贅沢な材料を使ったら、儲けが無いよ。(笑)


元気になってもらわないと、
料理して食べてもらう意味が無いでしょ。
調理場の奥で笑う。「また、寝てないでしょ」
そう、シェフのアイデンティティは、そこにあるんでした。
美味しいが、何に繋がっていくのか、その先を考えて創る。
かくして、オリーブ塩気とトマトがたっぷりの太陽の味を、
堪能する私。ケイパーの酸味がアクセント。
30分間で元気を貰って、病院へ。


予約しているにも拘らず、長い待ち時間。
でも、母の主治医の先生は優しい。
(耳鼻科の先生とはえらい違いだ)
治る病気と治らない病気の違いだろうか・・・。
診察を終えて・・・、今日の夕食のおかずはある。
私は馴染みの鍼灸整骨院へ。


副鼻腔炎の痛みも首や背中の痛みも、鍼が取ってくれる。
おまけに今日は新兵器が来ていた。
酸素バーじゃあるまいし、ヘッドホン型酸素吸入器。
吸入っていうより、冷たい風を吸っている感じ。
この整骨院では、もぐさの香りが定番だったのに、
これからは、酸素も定番になるのかな?
先生、これからいつも酸素吸って治療なの?


週1回でも続けて来られたら、違うのにって言われるけれど、
残念ながら、仕事の量は減らない。増える一方。
リストラはあっても、仕事を振られることはあっても、
こちらから振れることは少ない、専門職。
何を切り捨てるか?
自分の健康を切り捨てることはできないはずなのに、
結果的にはそうなっている。


安心できるいつもの場所で、ゆっくりと眠り、
安心できるいつもの場所で、美味しく食べて、
安心できるいつもの場所で、お疲れメンテ。
それが保証されているなら、甘えと言われても
頼りたくなる。
・・・というわけで、ジャンクから解放されて
いつもの感覚が戻ってきますように。 

心を元気にする色彩セラピー―色が気持ちを変えてくれる!

心を元気にする色彩セラピー―色が気持ちを変えてくれる!

威風堂々~元気の出るクラシック

威風堂々~元気の出るクラシック