Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

PLの花火

娘に不義理をした出張だったのと、
娘の音楽教室がPLの花火のせいでお休みになったので、
(みんな見に行くそうだ・・・本当かどうか知らないけれど)
娘一人だけ見られなかったという夏もかわいそうかなと
そんな気持ちになった。幸い研修は定時に終わった。
17:00 今から娘を呼び出せば花火には間に合うだろう
              


・・・って、PLの花火が見られる場所を知らない。
南海高野線、大阪狭山駅か金剛駅ってどちらが良いの?
近鉄線、富田林西口、富田林、喜志って
3つの駅のうちどこからが観やすいの?


土地勘が無いので今一つだが、駅や幹線道路から
いつも見えている奇怪な建造物、PLの塔を目指していけば
何とかなるだろうというノリで、とある駅で娘と待ち合わせ。
 

日本の花火 (ちくま新書)

日本の花火 (ちくま新書)


人人人人人、一番多いのは夏祭りらしく浴衣姿の
おねーさん達だが・・・、いわゆるギャル系が多くて、
しっとりした浴衣美人からは程遠い。
じんべ系の女の子もいるが、こちらは少数派。
娘と2人で電車を乗り継ぎ、富田林駅から歩くこと10分、
ちょっとした丘の中腹に陣取る。といっても、
交差点の車道のど真ん中に紙を敷いて、
その他大勢と一緒に座っているだけですが。


もちろん特定の宗教法人の行事が本筋なので、
一般の人は特等席では見られない。
ぐるりと塀が囲ってあって、仕掛け花火などは全く見えない。
ツテや旅行業者の請負でチケットを手に入れると良いらしいのだが、
大阪に住んでいても、そこまで面倒臭いことをして
花火を観ようという気にならなかったのは、事実。


徳島時代、田舎ってなんて花火大会が多いのだろうと驚いた。
都会でも沢山あるのだが、行かなければ無いのと同じ。
全く知らない未知の世界。
それが、徳島にいる間、鳴門・藍住・徳島・小松島・阿南の
他に神社のカワイイ30発とかいう単位での花火も経験。
大阪ではわざわざ見に行ったことはなかった。
先日の天神祭でも、花火があることさえ意識せずに行ったくらい。


埼玉では、草加・越谷。隅田川は残念ながら見なかった。
芝生に寝っころがって真上に眺める草加の花火の楽しい想い出は、
家人の病を知る前の、心柔らかき無垢な花火の思い出。
知ってしまえば、知らなかった頃には2度と戻れない
象徴のような、花火大会の思い出だ。


昨年ささやかに、万博公園で花火を眺めたけれど、
今回のPLの花火は、何といっても日本最大、12万発。
花火大会の名前も正式には「教祖祭PL花火芸術
既に色んな写真がネットに載っていると思うけれど、
派手というより、「一度にそんなに何発も打ち上げて、
もったいなくはないですか、みんなお布施でしょ」と
言いたくなるような、連発連発、煙で見えていないのに、
まだ連発続けますか状態の早打ち。
ビリー・ザ・キッドじゃないんだから、そんなに玉を
打ち続けなくてもと思うくらいの、出し惜しみ無しの花火。
豪華というか豪勢というか・・・。


大玉もスターマインも、(見えて無いけれど)仕掛けも、
惜しみなく夜空に輝く星々なって、
どよめき・歓声・拍手の中に散って行った。
でも、思っていたよりも最後が宜しくない。
というか、演出が下手? こういう構成でいいのかな?
花火の素人にも、連発の多さ以上の迫力が欲しかった。
そんな風に思うのは、私だけではないだろう。


後には見るも無残なごみの山を残して、人波が動く。
・・・そう、越谷でも? と思ったけれどそれ以上に、
屋台の飲食物はゴミ箱が少なすぎて、捨て放題。
この道路を誰が掃除するのだと言いたいくらい、汚い。
いやはや、下界がこんな惨状を呈する花火大会も初めて見た。


娘は道路に散らばるカキ氷の色とりどりの入れ物を、
拾いたい拾いたいとこぼしてました。
ま、おままごとには最適の容器ではあるな・・・。
それより、一つの駅を上りに一つの駅を下りに限定して
入場制限が罹っていたので、帰りは超混雑の上、
時間がかかって帰宅は22時半を過ぎることに。


入浴して、布団に23時半。なんとも早ハードな花火大会でした。
娘がキャーキャー喜んで見ていてくれたのが、母としての喜び。
これで、音楽教室行っても、話題で仲間はずれになること
無いだろうなあ、なんて考えている自分が寂しい。
とにもかくにも、娘の人ことをきっかけに、思い立ったが吉日、
研修後にPL花火大会。一度はチケットを手に入れて、
もう1度はどこか高台で優雅にビール片手におつまみと共に、
のんびり眺めてみたいものだ。
道路に座るのは、若者でないとできん・・・。
でも、ちょっと心は華やいだのは事実。
そして、何事も、経験経験。

花火の図鑑

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