Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

コーチング

家人宅から一緒に出勤したので、会場は開場前。
満員電車に揺られることなく、朝のビジネス街。
何だか場違いな、さびれた感じの喫茶店で、
ゆで卵、トースト、コーヒー300円という昔価格の
モーニングを味わう。どう考えても30年以上前の内装。
でも、バロック音楽を聴きながら優雅な朝の30分。
少しばかり幸福。
で、気分一新、席を一番前に陣取り、研修。


まあ、この職業用にアレンジされたコーチングです。
でも、基本は同じだから応用は利く。
丸一日、ホテルで本間正人氏の講義を聴く。
軽妙洒脱な話術、自分から突っ込むやや自虐的な芸風!?
ブラインドウォークは外で、グループワークは何度も、
こまめに休憩を取り、なかなか楽しい研修。

グループ・コーチング入門 (日経文庫)

グループ・コーチング入門 (日経文庫)

コーチングの教科書?「最高の能力」を引き出す

コーチングの教科書?「最高の能力」を引き出す

コーチングは、カウンセリングと違って目標を目指す。
しかし共通するのは「傾聴」これは難しい。
子供の話は聞きにくく、大人の話は聞き易いという事は無い。
相手を心から尊重し、相手軸で話を聞くのはとても難しい。
意識して訓練していても、なかなか。


コーチング・・・内部にあるものを引き出す。上手な質問が必要。
       個別的。相手に合わせてカスタマイズ。
ティーチング・・・教え込む。画一的。上から下へ一方的。


カウンセリングと同じ、相手を支える「承認」。
現実問題、自分も他人も肯定は一見簡単な様で難しい。
知っている話ばかりなのに、やはり話術が巧みなので、
とても参考になる。「講師」として話す在り方も。


本筋から離れた所に、興味が行ってしまう私。
「徳」とは、潜在力、可能性、力。
「玄徳」とは、まだ発揮されていない力。
「明徳」とは、発揮される力。
三国志劉備玄徳は、その名が象徴するように、
三国を統一するすることができなかった。


そんな説明を聞いていると、だから参謀は「孔明」でなければ
ならなかったんだなあと納得してしまう。
コーチングの極意は大木の中から仏を掘り出すが如しって、
夏目漱石の「夢十夜」の第六夜を参考に話されると、
まあ、そういうイメージで話すと伝わりやすいとは思う。
しかし、みんながみんな仏性を備えていて、
仏を蔵(かく)し持っている訳では無いからねえ。
明治の木に仁王が埋まっていないのと同様に、
平成の木にだって埋まっていやしない。


話術の中で伝えられるイメージを受け取ることはできるけれど、
醒めて斜に構えて見てしまう自分を、否応なく感じてしまう。
講義を聴くのは楽しいし、勉強の為の出張は好きだ。
遠く他府県からこの丸一日講習のためにやってきた御同輩と
触れ合うのは、ある意味新鮮。
こちらの方が大きいのかもしれない、グループワーク同様。


しかし、本来上手に教える人はコーチングの概念が
成立する以前から、相手に合わせて、
能力別に個別に導いていた・・・。
ある意味、教授法の違いは時代の変遷による。
カウンセリングマインドという言葉は、
専門家がその意味でしか使わないものではなく、
いたるところで必要とされ、実用化されているもの。
癒し系なのか、問題解決を優先するのかで異なる。
コーチングの承認や傾聴は、問題解決に必要な情報の収集。


現場で練り上げられてきた有効な技法が、
明確な形で掬い上げられて、ある概念、方法論に発展し、
再び還元されているだけなのだが、
この再設定された「リフレーミング」感覚の講義が
専門職の目からウロコだったり、新鮮な気付きになる。
全くかけ離れたものではなくて、角度が変わっただけで
物事が違う形で見えるだけなのに。


ただ、今日の講義を聴いて、ますます明確になる自分の欠点。
私の苦手な「美点凝視」。自分に対しても人に対しても。
「認める」ではなくて、「目に留める」が「見咎める」に
なってしまっている自分の在り方。
昔からわかってはいるんだけれど、進歩が無いなあと再確認。


かくして、ハードルは常に同じ。
自分に厳しく人に優しく。

NLPタイムライン・セラピー

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