MRI検診で先輩に会う

腹部MRI。職免が貰えるなら有給休暇を減らさなくて済む。
というよりも、そういう年回りなので、検診の知らせが舞い込む。
近所で指定機関以外の所に掛かれば、割高で自費で有給休暇。
仕方なく、交通費を使い市内まで出る。
入札制度や組合のお陰で色んな所にたらい回しされている気分。

憩室炎だ、子宮筋腫だ、婦人科系統の精検も考えれば、
癒着があるから等など、色々言ってくれるが、
まあ春に脳のMRIだったし、婦人科MRIの案内が来たんだから、
渡りに船で撮ってみても構わないだろう。
そんな気持ちで、職免を設定。週末１日解放された気分。
しかし、朝の９時半から着てみれば、青いパジャマ姿の
70名ほどがぎっしりの待合室風景に少々気が滅入る。
それでなくても、風紀上好ましからぬ所にある検診所なのに。

ただ、私は運が良い。捨てる神あれば拾う神あり。
娘のこと、子供会のこと、小学校の担任とうまく行かないこと。
転勤後の役職、家人や母の病、色んな面で悩ましい時に限って、
必ず、何がしかの救いやヒントがもたらされる、偶然に。
今日も初めて行く検診所のMRIの検査待ちで、
最初の職場からお付き合いのある、６つ上の先輩に会う。
彼女はホテルに泊まって１日人間ドックだったとのこと。
昼食を食べながら、お互い近況報告。
子育て、両親のこと、彼女の父上の心臓手術その後のケア、
（人工血管やステント、食事制限、亡くなった同僚の話も）
色んな話題が一気に。

健康診断・人間ドック「気になる」疑問 (角川oneテーマ21)

ミドルリーダーを育てる 71人が語る現場のリーダー・頼れる先輩

以前、３年前も半日人間ドックで、別の知人に会った。
お互い専門が違うので、滅多に会うことの無い関係。
職種は同じだが、よもや、こんな所で会うなんてね。
いつも何か、偶然の出会いが落ち込みから救ってくれる。
そう、私は運がいい。必ずフォローがある。

もう、高校生と大学生の娘を持つ先輩も、
嘘を付き、ずる休みをする娘とバトルを繰り返して、
引きずって学校へ連れて行ったとのこと。
１人でも平気というマイペースな長女が、
中学生の時クラスで、シカトにあったこと。
大学生になってやっと学校が楽しいと思えるようになったと、
話していること、などなど。

もっと娘とお風呂に入るように、と言われてしまった。
高校生の下の娘さんは、今でも何かあると、
「一緒に寝よう」と言ってくるそう。
でも、子供は親には言わないものだと。
遮ってしまえば、話さないようになると。
そう、遮ったつもりはなくても話の腰を折って、
寂しい思いや期待外れな思いを沢山させているだろう。
私は自分に後ろめたい所が沢山ある。
我慢強い娘にきっと甘えて、任せッ切りのところが
沢山あるに違いない。

「朝、ラジオ体操に行っても、話す友達がいない。
　ブランコは上級生が独り占めして、乗せてくれない。」
とぼやく娘に、朝早く行って先にブランコに乗っていれば？
と提案すると、集団で登校しなくても安全なのか？　と
娘に訊かれてしまったことなど。
些細かもしれないけれど、母としてはショックだった娘の言葉。
ああ、馴染めない子達の集団とラジオ体操に行っていたのは、
集団で登下校のため･･･。

先輩は笑って言う。
その時は些細なことでも眠れないものだけれど、
過ぎてしまえばそんなこともあったなあって感じになるから。
うん、確かにね、頭ではそう思う。
ただ、子供会キャンプはみ子事件は、娘のことと同時に、
転校時以外でも、社宅やクラスの子供社会で苦労した、
自分の過去の嫌な思い出が、しっかり燻っていることを
再認識させられたことも辛かったのだ。

しかし、笑いながら、時にしみじみと色んな話をしてくれる
先輩に今日この場で会って、食事を共にできたということが、
私にとってはラッキー。そう、私は運がいい。
今日は職免日。仕事を忘れて、ゆっくり時間を使おう。

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女という生き方 先輩女性が贈る言葉