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医療費はいくら必要?

読売新聞、夕刊の見出しが目に付いた。
「終末期医療いくら必要?」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/security/20070809-OYT8T00212.htm?from=yoltop


死亡前30日以内、1年でどれだけ医療費がかかるか。
まあ、直接今の段階で免れてさえいても、家族全員合わせると
(親世帯を別々に考えても)かなりの高額・・・。
さて、死亡前1年以内で320万から370万、ざっと400万必要。
これでさえも算定基準が古いから、もっとかかるという。


これからどんどん物入りになるというのに、溜息。
(新聞を見出しだけ読んで、落ち込む日々なのに)
1年ね・・・。何年も何年も闘病していたらどうなるんだろう?
最後の最後まで苛酷な「闘病生活」だったら・・・。
それ以前に、常にお金の心配しないと。

命に値段がつく日―所得格差医療 (中公新書ラクレ)

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医療の値段―診療報酬と政治 (岩波新書)

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真面目に働いているけれど、何十年も生きるとなると、
想像できない数字となる、今でも必要不可欠な医療費。
年々給料カット・ボーナスカットで苦しいのに、
もっともっとかかることがわかっている医療費。
結婚式同様、終末期医療は、耳掻きで集めスコップで捨てる
お金の使い方に等しい、大盤振る舞い的な額。


というわけで、既に宝くじも買ってみている。
これで自衛になるかどうか、短絡思考。(笑)
稼ぐに追いつく貧乏無しと言うけれど、
超高齢出産で子供が成人する前に、老齢で病気持ちだと
困ってしまうなあ・・・。
一病息災は聞いたことがあっても、・・・。


それにしても、生きることにも死ぬことにもお金がかかる。
父がポックリ寺なんぞ口に出すようになったわけだ。
終末期医療までは行き着かない入り口のところで、
(どこを持って入り口とするのかは、人それぞれだけれど)
「お足が足りず」三途の川が渡れないという感じ。

ぽっくり往生するには

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ポックリ信仰―長寿と安楽往生祈願 (慶友選書)

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お盆が近いせいか、ちょっとばかり憂鬱。
こんな世知辛い、でも現実、背中合わせ、
病院の中ばかりではなくて、救急搬送だって
とあるブログには、こんな風に書いてあったし・・・。
「救命士のぼやき」http://poroporo.exblog.jp/6589931/
ご自宅で・・・、搬送? 不搬送?・・・
そう、素人はそこまで頭が回っていなかったけれど、
実際それも切実な問題・・・。


回る回る、いや、かかるかかる、医療という回転木馬
元気になって、回復して、その輪の中から抜け出ないと、
どこにも駆け抜けていくことができない、
くるくると同じ所を回り続ける・・・。
いつまでも、お金はかかり続ける。
中で働いている人も大変。その中に入っていく人も大変。
みんな大変な中で、溜息。
くるくると同じ所を回り続ける・・・。


演技でも無いメリーゴーラウンドの悪夢を見てしまった今朝。
やっぱり気分がマイナーな最近。
いかんいかん。

医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か

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「改革」のための医療経済学

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