お友達の入院

娘の音楽教室の発表会。仕事をはしょって参加。
ふう、間に合ってよかった･･･？　入室した途端、
前の席に座っていた娘が、おかーさーんと不安げな顔。
どうしたのかな？　緊張しているのとは違うような。
教室のお友達も、みんな変な顔？　あのねーあのねー。
口々に叫んでいる。入院したの、入院しちゃったの。

えー？　肺炎で入院しちゃった？
今日から！？　昨日も電話でしゃべってたのに？
今日お泊りに行く約束をしていたお友達が？
そう、今朝、お母さんが夜中に熱が出たので発表会に備えて、
お医者さんにお薬貰いに行くからって電話で。
発表会やお泊りどころじゃないよ、肺炎？　

この真夏に肺炎。でも、子どもの肺炎。侮れないよ。
このところ体の調子が悪くて、先週も教室休んでいた？
（うちの娘はキャンプに出かけていてお休みしたんだった）
でも･･･、いや、お盆は過ぎているし。お医者さんには？
あれ、でも、お母さんに電話したとき、昨日も一昨日も、
近所の人と宴会や夜飲みに行ってって？　聞いていたのに。
と、考える間もなくコンサートは始まり･･･。

ピアノの森 オリジナル・サウンドトラック

ブルクミュラー25の練習曲 全音ピアノライブラリー

音楽教室の夏の発表会、サマーコンサート。　
妖精のような薄いレースの付いた白いよそ行きの上下、
ズボンから微かに子供用パンツの模様が透けて見える。
あれあれ、あーあ。ま、本人からは見えない。
（後で、教室のお友達に指摘されて落ち込んでた）

曜日を変更した５月の仲間、先生が厳しいせいかみんな大人しい。
だって、いきなりじゃ、カデンツ弾いてね、毎日。だもんね。
きょうのサマーコンサートは、小さい子達には初めての経験。
大きなおねえちゃんの弾くピアノやエレクトーンに影響されて、
大いに刺激される日でもある。

娘の弾く曲は、「九頭龍」重々しい曲。
先生が動物をイメージした作曲を集中的にさせていたので、
昔の私の全音ピースから探してきた短い曲。
トカゲにならないように、ちゃんと龍に弾いてよ。
がんばれー。（実際頑張っていましたが、
３連音符の右手と付点八分音符の左手とは合わせ切れなかったよう）

みんな色んな曲を披露した後、あっさりとコンサートは終わった。
やっと情報交換。ほかのお友達のお母さんもパートやその他、
お仕事に出かけていたので、直接電話で事情を聞いていない。
こちらからかけてもむろん、おうちにも誰もいない。
病院もわからない。携帯も繋がらない。
親にとって子どもの入院はオオゴトだ。
（私は幸いなことに娘の入院の経験は一度も無い
　それ以外なら自分も含めてうんざりするほどだが）

「お見舞いに行くー」というみんなに、病院がどんな所か、
簡単にお見舞いにはいけないという事や、
詳しいことがわからないからという事など、
他のお母さん方と一緒に、みんなにお話。

娘の案内で、お泊りする予定だったお友達の家まで行って、
お手紙だけ置いてきた。楽しみにしていたのに、
残念だけれど、緊急事態なので、娘は素直に納得。
お土産や色んな物を細々と用意していたけれどね。
また、次の機会もあるから。

向こうのお母さんもお友達も、お互い一人っ子なので
夏の企画としてお泊りを楽しみにしていたのになあ。
肺炎、肺炎。何も連絡が来ないし、連絡付かないだけに心配。
高熱が一気に出て、熱の状態によっては･･･。
本当に肺炎なのかな？　別の病気だったら･･･。
もしも自分だったら、娘が急にそんな風になったら･･･。

夏休みの終わり、お友達と楽しく過ごす予定。
がっかりしただろうお友達、娘、それぞれの気持ち、
不安で仕方ないだろうお母さんの気持ち、
なんだかやるせない夜。

ピアノ弾き語り ゆうがたクインテット ピアノアルバム

ピアノ弾き語り ゆうがたクインテットピアノアルバム Vol.2