目的地までの遠い道のり

お上の勝手な都合での検診機関変更の為、
今年の胃カメラは、市内の不便な初診療機関へ。
まあ、職場検診の精密検査は出張扱いだから。
午後は予め年休取って、娘同伴で朝から出向いた。
お呼びが掛かる検診は、今年はこれで最後の筈。
（記憶にある限りでは）

説明は、経験者だから省略との事。ふーん。
相変わらず筋肉注射は痛い。
ゼリー状の喉の麻酔無し。喉の奥に直接シュシュッ。
うん、この方が楽でいいや。舌も痺れないし。
細い経鼻管を飲み込むのは楽でいいけれど、
先生、入れるの早過ぎ、もうちょっとゆっくり。
（って言えないのが辛い）

何だか昨年見たよりも、血の気の無い白い感じ。
血管が透けて見える、特徴のある内部。
いかにも脆くなってちょっとひ弱な感じ。
十二指腸かなりでこぼこ、胃も昔の古傷はあるけれど、
言われなければ素人にはわからない、きれいなもんさ。
いつもより沢山空気を呑んでいたみたい。
バチバチ写真撮って、来年も要経過観察。

さあ、今日はアマゾンからロシアまで忙しい。
地下鉄フリーチケットで、市内を行ったり来たり。
気合を入れて、とりあえず昼ごはんの場所を探そう。
・・・胃カメラ後1時間は絶食だったっけ。

健康の結論―「胃腸は語る」ゴールド篇

新版 胃・十二指腸の病気 (よくわかる最新医学)

「かれーしゅうだね」？？　
唐突な娘の発言に付いて行けない私。
昼食時、人気のカレー店支店に群がるサラリーマンの山。
飲み屋でもないのにずらりと並ぶ背広が、ちょっと不気味。
ちらりとその集団を見た、娘の一言はもっと凄かった。

「かれーしゅうだね」カレー臭、カレー衆、
「お母さん、かれーしゅうの集団だね」
かれーしゅう、「加齢臭」！？　
娘よ、とーちゃんが聞いたら、
いや、世の中の中年男性が泣くぞ。

気を取り直して、最近はまっている墨西哥料理でランチ。
この界隈で20年以上頑張っている老舗の店だ。
・・・昼間来るのは初めて。宴会で昔使った店。
今は、娘と向かい合わせでランチ。不思議な気分。

隣の女性が、4杯もマルガリータをお代わり。
ううう、飲みたいけれど昼間から・・・我慢我慢。
ケサディーヤ、トルティーャ、ハラペーニョ、タコス。
コロナ、いや、飲みたいのは、我慢我慢。

町は夏休み最後の賑わい。世界陸上で更に賑わう。
娘はイシンバエリの写真の団扇を見て喜ぶ。
スポーツ店でくじを引いて、店内一周。
東急ハンズも外国人観光客の山。
携帯電話を彩るシール蒔絵の、エキゾチックな模様が人気。
虎や鯉、古典柄から現代風のものまで。
そうだよねえ、派手の日本人の携帯は目立つかも。
様々なストラップも、根付の伝統が復活したと思えばねえ。

ウインドウショッピングの泥沼にはまり始める、午後。
いつものように化粧品やのねーちゃんに捕まり、
シミ・そばかすをフラーレン・ラジカルスポンジ、無害化する、
云々かんぬん、メラニンリセッター、とか言われて。
色々説明を聞いているうちに、どうでもいいから、
駄目元で一つ試してみるかと思ってしまう、
こういう客が、捕まる運命なんだろうなあ。

娘は、杏仁豆腐のようなぷるるん肌になるという謳い文句の、
透明なクリームを一生懸命塗っている。
「冷たくてひんやりつるつる」で気持ちいいのだそう。
やれやれ、末はどうなることやら。

青森・秋田・岩手の物産館に引っかかり、
正月でもないのに娘の大好物ちょろぎや、鰊昆布巻、
いぶりがっこなど、細々と買ってしまった。
宮城県人2世の人間には、舌が求める懐かしいものがある。
ついつい、手が出てしまうものがね。

娘を連れて本日最終日のアマゾン博へ、
ビジネスパークに向け、鶴見緑地線長堀橋駅へ行くまでに、
何軒の店に捕まることやら。
喉が渇いた、これが欲しい、ちょっと見せて。
午前中、胃カメラに付き合わせた埋め合わせで、
あっちへウロウロこっちへウロウロ。
夏休みの最終日、アマゾン博へいつ辿り着く？

アマゾン、森の精霊からの声

アマゾン、インディオからの伝言