ニュース2つ

安倍首相が辞任したそうだ。随分突然だが、遅すぎたくらいだ。
現状認識の甘さ。「美しい国」の幻想・妄想のお陰で、
戦後体制の良いも悪いもごちゃごちゃに一緒くたにされて、
この体たらく。まあ、遅かれ早かれ辞任だとは思っていた。
さすがに政治には疎い私も。

しかし、そんなニュースよりも、もっと驚愕したニュース。
最近の小学校では都道府県と県庁所在地を暗記させていなかったらしい。
調べ学習だか、ゆとり教育だか何だか知らないけれど、
「これから」ちゃんと教えて覚えさせることにしたそうだ。
って、今まで日本に住んでいて日本の国の状態、地理、
何をやっていたんだ？　小学校？

おまけに歴史も縄文時代は教えていなくて、弥生時代からしか
教えていなかったので、「これから」縄文時代も教えるとか。
小学校の歴史って、何を教えていたの？
小学校の時、沢山覚えられないからって、
学習指導要領云々を同行できる立場じゃないけれど、
今の小学校ってそんな状態だったの？

日本人としてこれだけは知っておきたいこと (PHP新書)

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

日本の歴史がわかる (1) 縄文時代~室町時代 ドラえもんの学習シリーズ ドラえもんの社会科おもしろ攻略

まあ、自分の国の歴史を教えなくても成績を付けて、
受験が成り立つ国だから。
自分の国の言葉、言語よりも国際化国際化、
現代国語さえできればよろしいと、古典も漢文も歴史も切り捨てて、
効率・能率の良いスリムなカリキュラムで最低限の知識で
受験が成功しさえすれば、人生の成功者のように
青少年を指導してきたわけだから。

センターに、水増し合格者を出すために受験料を惜しげもなく与える私学。
それが実績だと謳って憚らない受験情報、公式発表。
それに踊らされる保護者、受験生、大学、高校。
マークシートで振り落とし、足きりで門前払い、筆記式の採点は面倒、
簡略化して客観的な知識を持つ、支持待ち人間の溢れる大学周辺。
不思議なほど自分で考えたりまとめたりすることができない、
ゆとり教育時代の塾通いの学生、
「要領」に助けを求める人間が買うノートが巷に出回る頃、
本当に大事な所は書かれていないノートがノート屋に並ぶ。

卒論だって売られる時代だもの。簡単に引用される時代だもの。
孫引きなんて簡単な時代。
経験は疑似体験で山ほど積んでいるゲーム世代だもの。
きっと政治もそう。ゲーム画面のようにリセットよ。
これからリセットしたりされたりのいたちっこ。

縄文が弥生になろうが弥生が縄文になろうが、
気にする世代は前世紀の遺物扱いだったわけだから、
遅まきながらも「基礎基本」とやらを、
今から盛り込んで成長する世代が分別盛りになる頃には
（その頃、分別盛りなんて言葉が生き残っているだろうか）
もう、きっとあたしは生きてはいない。

小学校学習指導要領解説 国語編

小学校学習指導要領解説 (社会編)

特色ある教育活動の展開のための実践事例集―「総合的な学習の時間」の学習活動の展開 (小学校編)

ポイント解説 学習指導要領 総則改正・中教審答申