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ノートPC修理までの道のり④?

機械音痴の世話なんかしていられない最先端は、
VISTAを前面に出して、買え買え買え買え買え
買い換えろ! とうるさいらしい。余計な不安が募る。
私がノートPCを修理に出した家電量販店では、
まだまだ発展途上国の、お馬鹿VISTAしか取り扱っていなかった。
そういうXPだって、いちいちサービスパックを1だの2だのって、
ダウンロードしないと動かないので、素人には本当に鬱陶しかった。
みんながみんな、機械の取扱いに熟練しているはずもない。
知っている人に聞きもって、何とかご機嫌を取っている。


デジタルな子守唄なんか知らない。そんな子育てはできない。
機械(厳密にはソフトか)だって、人に使ってもらって
使い勝手がわかる訳で、よしあし、成長の度合い、様々。
人が機械に合わせるのか、機械が人に合わせるのか、
どちらが得策? 機械が導入されたことで便利になった反面、
煩雑なことも増えた。というか、できる人使える人の所にばかり
仕事が集中するようになった。(その傾向が目立つ)
まあ、仕事とはそういうものだといわれれば、それまでだが。


恐ろしいことに、私が人に伝える中間地点にいる。
もちろん、ソフトを使って作業をするだけのことなので、
私自身はマクロをいじるなんてとんでもないことはしない。
専門の担当が居るし、そんな保守作業に関わっていたら
私自身は本業をこなす時間などありはしない。
ぼやく私を冷たい目で見ながら、
一応ご自分でパソコンを組み立てられる家人は呟く。
会社ではXPは使わないよ。2000NTだ。
へいへい、どうせ、私は末端機械音痴ユーザーだよ。

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どちらにせよ、VISTAが安定するまで様子見する時間が欲しい。
なのに、ノートPCが壊れているようではお話にならない。
VISTAではなく、XPが入っているPCは通販でないと手に入らないとか。
それなら、入れるソフトはあるんだし、
浮気しちゃえ新しい機械!とか思ってしまう。
とにかく今までのXPをサポートせずに、一方的打ち切りにして
メモリを大量に食う新製品を買わせようという、
儲け優先、新製品絶対の、この考え方が嫌だ。


ちなみに今の職場には、パソコンで文章を作らずに、
頑としてワープロ専用機で仕事をしている人がいる。
文書しか作らないので、それで十分だという。
他の機能は「うざい」のだそうだ。


もう1人ツワモノがいて、手書きの文書を懐疑に回す。
彼の字がどうにもこうにも読めなくて、みんな泣ける。
役職を振り回して、手書きを押し通すからね。
秘書も居ないし、手伝ってくれる人もいないし、
誰かに頼むわけでもない。
もう1人は役職の関係上、みんなが読むからといって、
娘にアルバイトで文書を打たせてから持ってくる。
いつまでこれを続けるのか知らないが。


その気持ち、わからなくもない、ある程度までなら。
作る文書の内容が決まっているならば、
余計な画面は気が散ってうるさいし、目障り。
アイコン・ショートカットのみならず、
作業手順は覚え直すのが面倒だったりする。
最先端の手術を行うような現場ではないのだ。


例えば私の知っている病院だって、内科受付の聞き取りを
ナースキャップ2本線の方が、すぐにパソコンに入力。
診察までに通院経過・既往をチェック。
先生が質問して患者が応答することを、
横に居る打ち込み専門の看護師が入力。早い早い。
で、先生は今までのカルテ画面のみ確認、ほんの少し記入して、
投薬指示。ちなみに、若い先生は自分で打つほうが早いので、
さっさと全て打ち込んでいる人もいる。


10年近く前、私が掛かっていた産婦人科の先生は、
その場で診断書その他を打ち込んで、すぐに印刷、
手渡してくれたけれど。(封筒は後で窓口から貰った)
だって、診断書の文書なんてテンプレートがあれば楽勝だし。
殆ど、病名症状名と患者氏名だけ入れれば、終わりだもの。
(紹介状はもっと詳しいのだろうけれど)


私のノートPCの一太郎は古いバージョンだ。
太郎の時代から知っているが、8か9でも差し支えなく、
12ぐらいでもまあまあで、賢くなればなるほど頭でっかち。
でかいパソコンに買い換えないといけないのが嫌だった。
初代メビウスは1Gしかなかったので、一太郎は6.4のまま使った。


今の職場は一太郎を使う人は少ないので、肩身は狭い。
しかし、罫線の使い勝手と書式設定の速さと、
縦書き横書き何れも楽勝なのは一太郎だと思っている。
日本人向けの感覚で作られているソフトだ、と思うのだが。
日本育ちのソフトを、もっとかわいがってくれてもいいと思う。


キーボードの配列を一太郎で覚えた私は、
いちいち職場のPCのプロパティ、設定を直している。
辞書もIMEスタンダード(赤玉)とATOK両方使えるようにしてある。
ちなみに、IMEナチュラル(青玉)はアホだ。
小さな親切、余計なお世話な奴だとつくづく思う。
ワードで送られてきた文書をコンバータで読み取る。
一太郎コンバーターでワードに直す。
そんなことを繰り返しながら、作業をするときも多い。
むろん、いつも文書を書かなくてはならないわけではないが。


縦書きの必要が多い者にとって、横書きの発想優先の画面はうざい。
但し、目が横書きに慣れているので作業を横書きで行って、
印刷は縦書きに直せば何のことはない。
表示画面を常に縦書きにする必要はない。
使い勝手のいい一台を設定、育てるのは結構手間だ。
それなりに(こき)使って語句を覚えさせる訳で、
映画「アイランド」のクローンではないけれど、
バックアップというハードのクローンの必要性が
つくづくと思い知らされている、この数日。


使い勝手のいい機能、住みやすい環境、気心の知れた仲間、
心安らげるやり取り、アイディアを溜め込んだ空間、
それらは全て、今となっては架空の世界。
あるはずのない海の彼方の国のようだ。
そして、プライベートよりも仕事優先で使ってきたPC。
そこから様々なことを思い知らされ、自分の生活の貧しさに気が付く。
ある意味、仕事で贅沢をしていることに気付かされる。
守られていることに、思い至る。
水と空気はタダじゃない。電気もパソコンも安全じゃない。
基本的なことなんだけれど・・・。

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