絵心の強い味方

「１億人の大質問!? 笑ってコラえて！」を娘と久しぶりに観た。
会社訪問の旅、へえ、そんなのあったんだ、知らなかった。
本日のテーマは筆記用具か・・・。
お、凄い凄い、持っただけで脈拍を測るペン。
・・・どこで使うんだろう？　病院？
電子ペン？　コンピューターでお絵かきって、ペン入力か？
絵心のある人はいいよなあ・・・って、プロ仕様か。ほぇー。

何と「ルパン三世」の作者、モンキー・パンチ先生が
パソコン画面で作画なさっている。筆圧を感知する電子ペン。
ほぉー、こういうふうに描き込むんだ。
噂で「パームシリーズ」で名高い伸たまきこと、獣木野生が
パソコンでマンガ描いているって話題になったことがあったけれど、
実際の作画風景は知らなかったし・・・。

こうやってみると高齢化社会では必須のアイテムかもね。
こちとら、老眼に抵抗しながら書面と格闘する毎日。
細かい字の書類、拡大できない固定化されたポイントのHP,
鬱陶しいことこの上ない。
虫眼鏡もバカバカしいし、読書用眼鏡と銘打った所で、
どちらにせよ、自分の目で見辛いことには代わりがない。

しかし、絵を描く人にとって、細い絵筆に持ち替えて、
細かい作業を長時間続けるのは、腕だけではなく眼だって疲れる。
それが、このが面とペンのお陰で体力的にも省エネで済む。
細かい所は拡大して、好きなだけ描き込むことができる。
なるほど、色付けも簡単。はぁー。こうやってみると、
下手なアシスタントより、何もかも自分でやる方が早いかも。
ベタを塗ったりトーンを切って張ったり、そんな仕事を
電子ペンとパソコンが全てやってくれるも同然。

WACOM FAVO ペン&マウス・タブレット A5サイズ CTE-640/W0 ホワイト (ソフト5種類付属)

パソコンではじめる大人の塗り絵―脳イキイキ!今日からあなたも天才画家

自分のノートPCが壊れて、ぶつくさ情けない愚痴をこぼしているものの、
一旦楽な機械を使ったら、その使い勝手から離れられない者の
悪あがきであることは、先刻ご承知。ああ、自己嫌悪。
そういう時に、こういう番組で最先端の利点を見せつけられると、
ちょっとため息。

年のせいか腕が疲れやすくなって、
絵を描くのが大変になって来ていてと、こぼしていた手塚治虫が
この装置・機器を知っていたら、どんなふうに漫画を描いていたかな。
彼が亡くなってもう20年近く。昭和と一緒に行ってしまった先生。
アトムはまだ生まれていないけれど、ロボットたちは少しずつ活躍している。
そして、パソコンが年老いた作家の手足となって創作活動を助けている。

この電子ペン、CG製作には欠かせない優れもので、
ハリウッドではシェア100％を誇るんだとか。まあ、今の映画＝CGだし。
「トランスフォーマー」「スパイダーマン」挙げればきりがない。
日本では「3丁目の夕日」の製作風景が取り上げられていた。
もちろんパソコンゲームの世界を構築する上で、
デザイン担当の伝家の宝刀のようになりつつある、
電子ペン。ペンタブレット。

日本の会社が作っているということが、何となく嬉しい。
ひいきのソフト「一太郎」が、苦戦しているだけに、
半導体その他、日本の技術力の低下、理科系離れ、
軽薄短小以外能のない工業とか、悪口雑言ばかり聞いていただけに、
こういう技術で、こんなふうにて仕事の世界も変わってきているんだよ、
こういう未来の形もあるんだよ、というのを知ることができて嬉しい。

便利さもさることながら、確かな技術力を若い頃に培ったとしても、
体力面での老化が精神力を上回っていくのが辛い人生後半、
自分の仕事の質を落とすことなく、
現場に関わり続けることができるというのは、
例えば漫画界の重鎮が、まだまだ活躍してくださるというのは、
私の世代にとっては嬉しいことなんだよね。

大先輩たちが頑張れる・・・キース・エマーソンの日本公演、
あれは、ムーグ・シンセサイザーを使った名曲の数々、
「タルカス」や「恐怖の頭脳改革」を演奏してくれたのと同じくらい嬉しい。
あ、すみません、話の方向思いっきりそれました。
何が嬉しいかを中心に。
要は、・・・自分自身が思うように動けない反動が、
何が助けてくれるか・・・を意識するが故に、
頭の中が飛んで行っちゃった。

絵心のない私にも、いいなあ、ペンタブレット。
お馬鹿ビスタの環境でもちゃんと動きますからね、これは。
今の自分の背中を押してくれる最先端の技術って、ねえ？
何だろう？

Wacom Bamboo Fun CTE-450/P0

WACOM Bamboo Art Master CTE-650/S1