Festina Lente2

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娘の悩み事2つ

娘が一丁前に悩んでいる。
というか、悩み事を抱える歳になったのだ。
一つはお友達のこと。一つは習い事のことだ。


女の子の世界は想像以上に複雑怪奇で、私なんぞ、
自分の小学校時代のことなど思い出したくもないくらいだ。
だから、娘が同じように交友関係で苦労し始めたならば、
この先どうなるだろうと、親馬鹿の常で少々気になる所。
地元の中学に進学するのは嫌だと言い出した、今日この頃。
巷を行き来する中学生に、何か思うところでもあったのか。
夏休み中の、子ども会キャンプ事件が尾を引いているのか。


習い事に関しては、水泳とピアノだけなので多い方ではない。
世間様の常識からすれば、少ないのだ。
それなのに、既に行き詰っていて、どうしよう。
片方は下手の横好き、片方は嫌いで付いていけない。
塾の類には何一つ通っていない。
実際親として、こんな放任主義でいいのだろうか
と気になり始めた時に、娘から「付いていけないよ」発言。


とーちゃんかーちゃんは、小中高と公立で来ている。
熾烈ないじめも受験競争も知っている。
習い事はしたけれど、塾通いの経験はない。
まだ、のんびりした時代の最後の世代だったから。
家人はバイオリンを私はピアノを、
文系家族だから音楽は大丈夫だと思っていたのに、
あにはからんや、娘の音楽教室の先生の方針は、
コンサート中心主義。つまり、基礎よりも発表会用の曲ばかり。
娘はその練習内容にうんざりしている様子。

言葉が通じてこそ、友達になれる

言葉が通じてこそ、友達になれる


一人っ子の娘は気が強い方。少々おませ、余計な口も挟む。
別居・週末結婚家庭で育っているせいもあろう。
親の任地を行ったり来たり、バス・電車・地下鉄は勿論の事、
高速船、フェリー、高速道路、新幹線、在来線、何でもOK。
四国・関西・関東、庭とまでは行かなくても、
あちこち出かけることに、抵抗ない環境で育っている。


普通の子供よりは、乗り物に乗り慣れているせい?
幸か不幸か親に連れまわされているせい?
そのせいで、多少周囲と話題が合わなかったり、
変な所で目立ったりすることもあるよう。
運動が苦手なのは両親似、博覧強記とは行かないまでも本の虫。
年の割に色んなことは知っている、物知りさん。


保育園育ちなので友達には困らないが、1年の時から同じクラスの
とある女の子との付き合いで困っている様子。仮にNちゃんとしよう。
娘がNちゃんを苦手な理由。乱暴、しつこい、気が強い、自分勝手、
人の悪口を言う、ふざけすぎる、嫌がっているのに付きまとってくる、
・・・そんなに一杯言う事があるのか? と親もびっくり。


―でも、Nちゃんと1年の時から同じクラスだったのに、
去年はそんなふうに言ってたっけ?
「去年は他にも色んな子が一杯いたもん。
(確かに担任の先生は、女の子の集団が強すぎてと嘆いていた)
Nちゃんは去年以上に嫌われているのに、べたべたしに来る。」
―Nちゃん、嫌われているの?
「うん、みんなに嫌われているのに、私の所に寄って来るから
 私としては困っちゃう」
―去年同じクラスだったから、仲良くしてもらいたいんじゃないの?
 「向こうはそうでも、私は困るよ。他の子と遊べないもの」


なかなか難しい問題。娘には親友というべき仲良しがいて、
どうやらその子と遊びたいのに、
付きまとわれて迷惑という気持ちが大。
そんなこんなの今日、夕方帰宅した娘の背中が泥だらけ。
―? どうしたの? その背中。
「Nちゃんが朝礼の時間にふざけて押してきたんだよ。
 向こうは軽く突いたつもりかもしれないけれど、
私は後ろにそのままひっくり返っちゃったの」
(朝礼中にそんなことして遊んでいるのかと突っ込みたいのを抑えて)


―Nちゃんと遊びたくないって言っていたのに、朝礼の時そんなことしてるの?
「だから、困ってるんじゃん。一緒に遊びたくないなんて、
そんなのはっきり言えないでしょう。」
―なるほど。(しかし危ない遊びやおふざけはやめて貰わないと)
さてさて、どういう状況で突き飛ばされているのかわからないものの、
このひっくり返り方は、一歩間違ったら危ないなあ・・・。
親としては、後頭部だけは打たないでくれよ、まず。
さて、娘とNちゃん、どうしたものか。

大人も知らない「本当の友だち」のつくり方 (こころライブラリー)

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学校生活じぶん防衛軍

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「それよりも、お母さん。私は習い事の方が悩みだよ。」
―何で? 春に個人レッスンに変わるのが嫌だからって、
音楽教室の別クラスに移ったのに、どうして文句言っているの?
「それはそうなんだけれどさ、(ちびまるこちゃん口調でぼやく)
レベルが高いっていうか、ついていけないっていうかやり方に。
みんなが暗譜できても私にはどうもねえ、向いていないというか、
何というか、上手くできないんだねえ・・・」なるほど。


色んな先生が居る。
生徒の個性に合わせて伸ばそうとする人もいれば、
実績を作るためにコンサートに出させて成績を残し、
キャリアを狙う先生も居る。どうやらそのタイプらしい。
同じ曲ばかり、楽しいよりも合わせるだけの練習中心で、
主旋律が当たらなければ、結構苦痛かもしれないパート練習
どれぐらい弾けるかを指導してくれるのではなく、
できない所をチェックして、練習してきてねと要求一辺倒の先生。

音合わせだけが続いて、個人的に見てもらえる部分が少ない。
どんなふうに工夫して弾ける様になるか、アドバイスがない。
頭ごなしの習い事は、この年齢にはきついなあと感じてはいた。
家でやってきてねと言うだけで、1時間2、3000円は取られている計算。
世知辛いようだけれど、お金を払ってまで自信を失くさせるようでは・・・。
勉強以外に弾みを付けさせるためにも、習い事はさせたい。
兄弟姉妹のない分、切磋琢磨の中で伸びてもらいたい。


いま、どんどん萎縮している娘を見ていると、
根本的に合わないのではと、親としては不安が募る。
保護者サイドとしても、何だか割が合わない教室と
感じるようになっていた矢先だったので、娘の訴えはわかる。
前の先生は、良かったものね。発達段階に応じた期待、
娘にとってはプレッシャーは少なかったのだろう。なのに、
新しい先生になって半年、娘はみんなと一緒に弾く楽しさより、
今の先生に習ってまで、コンサートなんて出たくないと思い始めている。


でも、今の先生はコンサートプログラムしか立てていないのだ。
有名な先生らしいけれど、お眼鏡にかなった生徒ばかり、
自分の個人レッスンに引き抜いて、グループレッスンには残さないという
噂を聞いたのは、先日のこと。やれやれ、まったくもう。
前回のレッスン内容について、心配して電話をくれたお母さん仲間曰く、
「お話にならないわね」と言われて、泣き出す寸前だったとか。
小学校2年相手に、もう少し配慮はないものか。
こんな電話貰った日には、親としては途方にくれる。


個人の力を伸ばしたり、スタンダードな曲を練習することではなく、
レッスンは先生の予定のためにあるようなものだもんね。
先生サイドからは、色んな発表会に出て経験を積んで下さいという
表現になるんだろうけれど、でもねえ。
合奏ばかりで、個人にあった曲を指導するわけでも、
教本ラインに沿った練習をするわけでもない、音楽教室


娘と私の悩みは一致しているだけに、お友達さえ居なければ
すぐにでもやめてしまいたい。
そう、小学校以外の同級の女の子のお友達が居る、数少ない場。
ママ友達も居るので、確保しておきたい場ではあるのだけれど。
娘の悩みは親ばかの私の悩みとリンクして、
10月を迎えたばかり。発表会まで1週間・・・!
(11月にも別の発表会・・・)


不審者情報の相次ぐ中、空手でも合気道でも武道を習わせろ、
算数のため珠算、公文塾に行かせろという家人、
書道や美術・・・もといお絵かきを習わせたい私。
今のお稽古をどう続けていくか、どうモチベーションを保たせるか、
幸い水泳だけは本人気に入っているのですが、
習い事の秋は、憂い多き秋の我が家。


馴れ合いではなく伸びていくための試練とはいえ、
娘の一挙一投足に振り回されたくないとはいえ、
気がかりこの上ない習い事の秋。
せっかく小学校の担任の先生に慣れて来て、
こちらの方では安心しかけていた矢先だったのになあ・・・。
もぐら叩きの様な、親の気苦労の秋。

子どもの習い事必勝講座

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