マッサージ

さて、やっぱり付け加えておこうと思うわけです。
マッサージチェアについて。
買い物帰りの逢う魔が時に捕まったと言うべきか、
大型電気店の40万前後もするマッサージチェア。
立ち仕事と慣れないパソコン作業で「凝り」の権化と化した
軟弱者の私は、単なる物好きオバちゃん、
招かれざる客となって、深々と腰掛けた、その豪華な椅子に。

吸い付くように腕を覆い、包み込むように膝下から足をカバー、
腰・背中・首、頭、どうやら体型をセンサーでモニター。
マウスを握る指先から血流その他、凝り具合を計算、
一人１人に合った、叩く・揉む・掴む・さする・暖める等の
機械刺激を行うらしい。オープン価格のパンフには、
組み合わせて、３００種類以上の刺激を与えることができるとある。

うわ、うわわ、足元が生ぬるい。足首をガッツり掴みこみ、
足裏を叩いているのか、突き上げているのか、不思議な感触。
ふくらはぎへの刺激、腰下を刺激してくる感覚、首をゴリゴリ、
色んな動作・刺激が同時にやってくる・・・。
うーん、未知の体験。皆様にお勧めして良いものなのか？

うひょうひょよ、あわわわ、ほぇー、い、いたたた。
きゃーあ、うえぇー、うわうわうわ、ふみゅー、
うきゃきゃきゃ、くすぐったい、痛い、おわおわああ・・・

ミュージカル・マッサージ+5

普通人にマッサージしてもらうとなると、刺激は単一、
同時にあちこち刺激することは不可能。
なのに、機械の刺激は椅子に座り、というか半ば横たわり、
歯医者さんの寝椅子のような形で、体中に刺激が施される。
何とも言いようのない電気刺激、これを快いと？
うーん、「微妙」としか言いようがない。

次々に繰り出される機械椅子からの技に
オヨヨ、オヨヨと思っているうちに、１５分はあっという間。
何だかちょっと、気持ち良くなって来たかもしれない？
もう少し続けてもらってもいいかも。
いや、私首が疲れた肩が凝ったと思っていたのに、
実は、足のほうが疲れていたんだろうか。

どれだけどんなふうに凝っているのか、わらかないくらい
疲れまくっているのか、単に体が堅いだけなのか、
それにしても、気持ちいいと痛いは、
微妙な境界線上を行ったり来たり、なかなかしっくりしない。
そうこうしているうちに、時間切れー。
え。これでおしまい？　本当にそうなのか？

４０万を越す椅子は、一体どれほど凄いのだろう？
完全に、理性が飛んで、招かれざる客と化して、
再び別のマッサージチェアに腰を下ろす私。
３０分費やしてわかったこと。
機械の刺激の強さは上手く調節できない。
いくらセンサーが付いていても、駄目。

揺り返し揉み返しが来る様な強さで、凝りをほぐそうとする。
意識してかなり弱め緩めの刺激を選ばないと、しんどい。
できるならば、エアー仕様の掴む・揉むが無難。
凝りをほぐすというよりも、リラクゼーション効果を狙った
使い方のほうが、体への負担は少ない気がする。

かちかち山の狸のように、一時的に改善された血流がもたらす
ひりひりする灼熱感を背中に感じながら、帰宅。
でも、ちゃぶ台の前で座ってあれこれしているうちに、
次第に足から疲れが這い登ってきて、
胸苦しい感覚に襲われる。

まじ、まずいぜ、この状態。
さて、洗濯板の胸ではなく、背骨、背中のごわごわ感。
痛みは塩の粒のよう、背中に擦り込まれている感じ。
マッサージチェア仕込み霜降り肉片と化した自分を、
美味しく料理する方法が見出せない。

ちなみに、マッサージ椅子ではなくマッサージロボットは
お顔のマッサージをするらしい。ストレス・高齢化社会対応、
顎関節症や口腔（こうくう）乾燥症（ドライマウス）などにお勧めとか。
マッサージ治療が有効だが、熟練者が少ないのでロボットにお任せ。
でも、一台７００万から。うーん、これって。
http://mainichi.jp/select/science/news/20071010k0000m040138000c.html
またもや、何たること、何たることだよ。

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