家族で会食

祝祭日。父は日の丸を掲げる。昔人間の旗日。
娘の小学校の校区では、将来通学予定の中学校で催し物。
昼間やる夜店のようなお祭。先生方が店を出すらしい。
去年は参加しなかったので、今年は参加。
お小遣いを渡して2時間、自由に遊ばせた。
昨夜は21時まで、発表会のお友達と自主レッスン。
少しぐらい羽を伸ばしても良かろう。

12時ジャストに迎えに行く。感心感心、ほぼ時間どおり、
待ち合わせ場所に、フランクフルトを食べながら現れた。
工作と、手作りクッキーを持って。
沢山親子連れがいたけれど、君は一人で遊んできた。
偉い偉い。お友達のダンスを見て、先生のたこせん、
ソーセージ。他にも楽しい催しやで店があったろう。
名残惜しかったに違いない。
さて、でも、着替えて出発。

本日勤労感謝の日。午前中は家事。
午後は、勤続四半世紀を記念して、会食の膳を囲む。
母の具合も良く、着替えて外出、電車に乗ることも可能。
市内へ出るなど、久方ぶり。帰りは車を用意してある。
さあ、駅まで歩いて、出発。

おでかけ手帖

おでかけブック

スルットkansaiを知らない両親にカードを渡して、
いちいち窓口に並ばず、改札を通れることを説明。
初めて祖父母と電車で外出するせいか、ぎこちない娘。
ちゃんとおばあちゃんの横に付いていてあげてよ。
・・・普段、あれこれと「小さな親切、余計なお世話」の
祖母とすれ違う事が多いだけに、側に寄れない娘。

私自身、親に感謝することは多々あれど、
認知にあやふやな所から、生活上の困難は尽きない。
ただ、駄目かもしれないと思っていた外出も可能となり、
出かける気持ちになってくれただけでも、ありがたい。
今日は特別と、説明してわかってくれたのか、
どこまで覚えていてくれているのか、わからないけれど。

年寄りと子どもを連れて、思いのほか時間がかかって、
15分遅刻。宴席には家人が既に来てくれていた。
どういうわけか、１８畳もある部屋に5人。
家族揃ってお出かけしてお食事は、本当に久しぶり。
そう、勤続記念の御褒美が出たので、せめてと、
半年様子見しながら、期限ぎりぎりで間に合った感じ。

こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)

小さな節目を大切にしていたい。
両親と、共にいられる時間は少ない。
残されている時間は少ない。
それは、祖父母と過ごす時間が少なく、
高齢で子どもに恵まれた私たちとて同じ。
誰にとっても、共に過ごす時間は短く、
せめて密度の点だけでも、折々の節目だけでも、
思い出に残るものであるように。

自分できちんとお化粧した母。ほんの少しビールを飲み、
全部お食事を平らげて、（食欲あるので安心）
機嫌よくしてくれていた。
娘には申し訳ないが、子供向けのメニューは今ひとつ。
こういう場所は、洋食といえど配慮が足りない。
かなり頼んだのだけれど。

帰りに記念写真。デジカメで仲居さんに撮って貰う。
家人の車で高速で、帰宅。殆ど寝ていなかったのでうとうと。
娘、何とも怪しげな暗譜で練習再開。明日が思いやられる。
衣装合わせ。これが、ディズニーメドレーの妖精？
予定をこなす、この感覚の中で、喜怒哀楽がぼやけている。

勤労感謝の日。家族でいるのはめでたいことなのに、
1人でひたすら眠れたらと思う。
仕事に追われる段取りを考えずに済むように。
遊んだ・・・ことに、仕事をせずに過ごすことに
罪悪感を感じたり、苛立ちを感じたりする自分の重症度を、
苦笑いする気持ちで、今日、勤労感謝の日を過ごす。
感謝、何に感謝か。眩暈のする思いの中で。

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