Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

サプライズ

毎日がひっくり返ったおもちゃ箱のような日々。
何処から整理したらいいか、手が付けられない。
炬燵の回りに何もかもがずらりと並ぶ。
手が届く範囲でだけ生活している。
やれやれ、まったく、もう。それが現実。
楽しく過ごした終末のツケを、徹夜仕事で片付ける。


そんな日々、1週間早いクリスマスプレゼントが届く。
え? 表書きは果実だ。大変、早く開けなくては・・・。
破るのが惜しいので、丁寧に包装された小包の箱を丁寧に開ける。
やっとテープをはがし終え、開けても・・・
果物らしい姿は何処にも見当たらない。何故?


娘のコートの色を知っているのか、明るいオレンジの筆箱。
いや、これは小物入れに使ってしまうかな?
チロルチョコの詰め合わせに、娘の喜ぶ顔。
でも、果物は何処に? 
後はピンクの兎柄の小風呂敷に包まれた・・・
包まれた・・・包まれた・・・、重い。これは重い。
これって? 

ふろしき包み (きっかけ本)

ふろしき包み (きっかけ本)

大和撫子の ふろしき生活一週間 (タツミムック 大和撫子シリーズ その 2)

大和撫子の ふろしき生活一週間 (タツミムック 大和撫子シリーズ その 2)

上品な色合いのピンクの兎、いや、兎柄の風呂敷に包まれて、
いや、兎が運んで来た訳では無いけれど、
余りの重さに動揺しながら、風呂敷の包みを解きます。
思わず、「包み方の本」応用編を思い出したりして・・・。
それくらい、丁寧に包まれているのです。


ごめんなさい、今、手許にデジカメがなくて、
お見せできないのが残念です。びっくり仰天。
出てきたのは、店頭で眺めたことしかない、噂の、
本当に食べられるのか? という思いで眺めたことしかない
ギネス級のでかさ、これってあの宇宙野菜の仲間? 


包み紙に包まれてた岡山産、愛宕梨。あたご梨。
果物王国岡山からやって来た、まさに王様の梨。
超特大・・・。娘と台所ではかりに載せました。
さて、台所用スケールは2キロまでしか計れません。
娘は寝ぼけマナコで「いちてん、ろく、じゅうろく」おいおい。
再度、挑戦。「いちてん、ろく、ご、ろく」
一つ、いえ、一玉1.65kgもある梨でした!


宣伝に赤ちゃんの頭の大きさと謳われる通りの、でかさ。
本当にどでかいのです。さて、どう食したものか?
孫悟空の食した仙人果ではあるまいな。
何といっても、家族誰も食したことの無い、初お目見え。
ただ剥いて食べるのには惜しい大きさ。
話に聞いた事があるとはいえ、実際に目の前にすると・・・。
朝から目が点になったまま、私は出勤。娘は登校。
帰宅するとテーブルの上に鎮座まします、あたご梨。
夢じゃない、本物だ・・・。


連日実家からの蜜柑だと差し入れを持ってきてくれる、室長。
徳島出身です。訊いてみました、「あたご梨」について。
すると、余りにもつれない返事。
ああ、あの大きい梨、食べたけれど今一つやったなあ。
? すぐさま仕事用パソコンを開いて、
(こういう時は便利、何事も先達はあらまほしきものかな、
 いやいや、知らないことは調べてみなければ)


クリスマスからお正月にかけて贈答用にされるという、あたご梨。
どうやら収穫後も熟成が進むので、冷暗所保管可。
即、食するものでは無いらしい。
炬燵で食べる正月のあたご梨は絶品とある。ううむ。
いつ、なんどき、食すればよいか。
再び家族全員揃った時が一番か。
など、思いは千々に乱れつつ、楽しみは尽きない。


お心尽くしの頂き物に、かーちゃんと娘はとーちゃんにも
味見してもらわねば・・・と考えている。
お楽しみは、これからだ。追熟が進む年末年始に向けて。
鎮座まします珍客、珍宝、珍味、ひっくり返ったおもちゃ箱ならぬ、
びっくり箱から出てきたプレゼントに、
送って下さった方のお志を思い、一日が過ぎる。
ほんに、ありがとうございます。

黄金の梨 (1) (Princess comics)

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梨の花 (岩波文庫)

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