新しいお医者様へ

さて、昨日の市民病院で手痛い思いをした私。
歩いていける所に、沢山町医者があるはずの家人宅。
されど、病の関係で離れた大学病院に通う家人は、
近隣の事情に疎いこと、限りが無い。
絶滅危惧診療科とされる、小児科内科。
子どもを持つ親なら、何件かを確保するのが普通だが、
殿方、それもサラリーマンは会社のビルの中のクリニックのみ、
近所には目が回らないのが普通のようだ。
駅の看板広告には、10を越える宣伝が載っているというのに。

という訳で、新年本日から開いているところを探す。
普段、胃腸科・内科をかかりつけ医に持つ私。
家人は車を止められる駐車場がある所を探す。
駅の近くに見つけた某クリニック。駐車場5台分。
歩いても行ける距離。小児科・内科・呼吸器科・アレルギー科。
ここにしよう。ママチャリも一杯止まっている。

ここ、当たりでした。待合室もきれい。読む本も多い。
小児科なので親子が居易い雰囲気。看護師さん優しそう。
丸顔に少々無精ひげの先生も、優しかった。
４０代かなどうかな、けっこうお若く見える先生。
この先生、何が当たりかと言うと・・・

町医者のまなざしから健康を診る病を知る

町医者が書いたアレルギーの話

私の好きな診察の仕方。問診表を見比べながら話を聞いてから、
喉も、首も、お腹も背中も、つまり視診・触診・聴診あり。
そして横になってお腹を触診、聴診。信頼できる。
最近のお医者さんはコストの関係もあるのか、喉や舌は見ない。
風邪でも、症状を聞いただけで投薬する。触診しない先生は多い。

ホームドクター、かかりつけ医と異なるのは
打診と検尿が無いことぐらいかな。
お腹が痛いと言うと、大抵念のために検尿するもの。
憩室炎既往というお腹に爆弾の疑いが濃いけれど、
話し合った結果、抗生剤で様子見に。
そう、検査結果を元に点滴できる施設は限られている。

昨日から咳は無くとも鼻や喉の調子も今一つ。
せっかく抜歯後、調子良かったのに。
大きな病院は触診無し、簡単な問診後、血液検査にすぐ回されて、
検査結果待ちで、その後もう一度診察パターンが殆ど。
話をじっくり聞くよりも、検査数値で確認してから投薬。
気力体力を使い果たした後に、治療が始まる。
それに比べれば、遥かに気分は楽な診察。
今日はこれで帰宅しよう。

それにしてもご年配の先生とやや若手の先生は、
お腹の触診の仕方が違う気がする。
痛みに対してそっと見る感じがするのは、若い先生に多い。
やや強めに押して触感と位置を確認する感じは、年配の先生。
ちなみに背部通との関連を必ず気にするのは、
胃腸科の先生に多い。そんな印象が強い私。

本日のお薬。クラビット錠100mg。やっぱりね、これか。
ラックビー微粒N1％。うん、お腹の調子のためには。
メプタート錠100mg。？　これ知らない、初めてだ。
調べてみると胃腸薬だが、今1つの評判の印象。
キタゼミン錠3mg。どうやらニポラジンのゾロ薬。
なら、親子とも使ったことがあるから大丈夫。
4日分頂きました。良かった、火曜は歯科大CTの日だし。
少しでも大目に貰っておいたら安心。

待合室にいる間、決して買って読まない雑誌等を読み、
「世間」を垣間見た気分。相変わらずの皇室関連記事。
あら、AERAが創刊20年、平成と同じだったのねとか、
若い女性向け雑誌のブランド名が段々わからないことに、
軽く溜息をついてみたり。置いてある雑誌の種類も、
通い易い町医者の条件ではあるけれど、それは二の次。
やはり診察時の印象とお薬、その後が大事。
正月明け早々、キープ、このクリニック。

おまけに、ここは日曜の午前中も診療とのこと。びっくり。
徳島にいた頃は、土曜の午後も診療時間なのは普通だったし、
日曜も開いている所が多かった。
何しろ県人口当たりのお医者様の数、日本一。
山あり他にあり川あり海ありの僻地も多いのに、
人口は少なく、お医者様は一杯いる徳島。
阿南にいる頃は恵まれすぎて、大阪では？
埼玉では？！　お医者様探しに苦労した。

さて、そんなお医者様探しの思い出に浸りながら、
少し食べてもいいとのことなので、ランチへ。
娘に合わせた洋風メニューに飽きていたのか、
回転寿司に行きたいとの、家人のご所望にお付き合い。
お正月番組、NHKの美の壷スペシャル「すし」に
影響されたかな。そんな豪勢な所には行けないけれど。
初めてのお店はネタも大きく、器もみんな異なる仕様、
昆布塩まであって美味しかった。私は消化に良い茶碗蒸し、
魚の赤だし、御醤油に合うアボガド巻など。
変わったものでは、コラーゲン巻というのも。
久しぶりですが、変わったものがあるもので。

贅沢なランチの後、家人はお昼寝タイム。よく寝る人だ。
育つ時期は、とっくに過ぎているはずなのに・・・。
まあ、娘を送って帰宅したら20時前だったから、って、
仕事ではそれより遅い帰宅が当たり前だと言うのに、何故？
まだ起きません。夕食は抜きにするつもりか？
今日は徹夜でもするつもりか？
娘の頼まれた仮装大賞の録画の準備は、どうするつもり？
そうこうするうち、貴重な水入らずの土曜日が暮れていく。
バーゲンも無い、娘もいない、二人きりの静かな一日が。
二人でいても、独りでいるような一日が。

町医者冥利

医者が泣くということ

ねこのお医者さん (講談社プラスアルファ文庫)