Festina Lente2

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寝ない子誰だ

いえいえ、ウチの娘の話ではありません。
仕事で「寝ない子誰だ」が最後の爪になります。
どんな病気でもそうですが、「眠れない」は大変。
しかし、「眠らない」のはもっと困る。
病気ではなくて、病気を引き寄せるからです。
まあ、簡単に言えば無理に無理を重ねる。
若さや体力、気力に任せて、いい加減なことをすると、
ハイな気分やその場のノリで大概なことやらかすと、
時にはトンでもないお釣りがやって来るのです。
医療現場の人は、「またか」ってなもんかもしれませんが、
これはこれで、この手の仕事をしていても珍しい体験。


ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)

ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)


そう、この日は久々に晴れました。朝からいい天気。
こちとら夜も病院、夜中は見回り、殆ど寝ていませんけれどね。
看護師さんに比べれば、どうってことないけれど。
さすがに気が張っているのか、何とか最終日の朝。
宿泊施設の窓からはこんな景色が見えていたのに、
何か気付かない人、別に何の感慨も抱かない人を
相手にしなければならないのが、ちょっと哀しい。

  



結果から言えば、無理をした付けは救急車送り。
インフルエンザにならなかっただけ、ましだったかも。
吐き戻しで体力を消耗し、水も飲め無くなり脱水、
立つこと叶わず、熱発、あれよあれよと上がる。


理屈では知っていても、1時間のうちにどんどん?
! ってな感じで調子が悪くなっていく横で看病しながら、
きちんと申し送りすべく、メモメモ。良かった。
空港で救急隊の人に申し送りする時助かった。
新米ペーペーの頃だったら焦っただけかもしれないけれど、
多少の修羅場も踏んで、それなりのお勉強もして、
色んな話を読ませて頂いた今、更に強い味方付き。


こうして、「寝ない子誰だ」のお世話については
色々まだまだ尾ひれはあれど、とりあえずのお役御免。
しばしのお暇を頂くことになった。
戦友の看護師さんも私も帰路についた。
自分の健康に自信が無かったけれど、思いの外別状も無く
予想よりも遥かに楽に穏やかに何とか乗り切れた喜びの方が大きい。
それなりに縁の下の力持ちフォローに満足感と達成感。


学ぶこと得ることの多かった久々の出張、
宿泊勤務でした。
振り返ってみると、今迄で一番病院に走ったんだけれど、
今迄で一番最強の助っ人と仕事ができた。
案ずるより産むが易し、そうかもしれない。
それより、昔の自分に比べてそれなりにタフになっていた。
だてにトシをとったんじゃなかったわ、
そんなふうに感じる事ができた、この1週間でした。


娘とも離れてみれば、再び少しいい関係。
距離を置いてみて、少し落ち着いた関係。
いつまで持つか、とにかく付かず離れず。
トランクを引きずり、ただいま、です。
家の明かりにほっとしています。

「ただいま」「おかえり」

「ただいま」「おかえり」

ブリット‐マリはただいま幸せ

ブリット‐マリはただいま幸せ