Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

話題の明暗

本日夏休みの最終日。
熱血平成教育学院が2時間スペシャル番組。
前半見逃してしまった。悔しい。
というのも、かの地では超有名な料亭が、
番組の中で徳島ゆかりの食材を使って、次々にご馳走が並べていたから。


以前から漢字を始めクイズに強い芸人、ロザン宇治原と麻木久仁子を応援。
家族全員でお気に入りの教養娯楽番組。其処に思い出と思い入れ深い、
徳島絡みとなれば、見逃すなど・・・。
ちなみに、今回求職と称して料理を作っていたのは、
徳島の高級料亭「青柳」・・・はっきり言って一般人はお呼びでない場所。
一度でいいから敷居をまたいでみたかった憧れの料亭。


食材は有名な鳴門若布を始め、鳴門鯛、ぼうぜ(えぼ鯛)の寿司、
阿波牛のステーキなどなど、目の毒気の毒な映像に家族一同興奮。
出題と料理は[http://kakaku.com/tv/program/channel=8/programID=6752/episodeID=196013/:title=こちら]に詳しく紹介されているので、どうぞ。
それにしても実力で食べられるか、運か大きいものね。
青柳のお料理、東京で言えば銀座の一流どころに匹敵。
ああ、いいなあ。


先日物産展で家人お買い上げ、スダチとぼうぜの寿司を食べて感涙。
酢ではなくスダチを直に搾って頂くお寿司がどれほど美味しいか。
海のもの山のもの、何もかもに恵まれた徳島の食材を思い出し、涙。

昔話ふるさとへの旅【徳島】

昔話ふるさとへの旅【徳島】



すべて片付け寝ようと思っていた矢先、久しぶりに高校の同級生から電話。
11月に学年全体での同窓会が開かれる予定だという。
まあ、卒業して30周年というけじめみたいなもの? と思いきや、
「生きているうちに、せめて顔でも合わせておかないとねえ」と、
なにやら穏やかならぬ。心持ち物騒な感じ。
聞くと親や自分の通院、病気の話から同窓生の訃報まで、
縁起の悪い話題ばかりが尾ひれを付いて出てくるわ、出てくるわ。
健康に関して明るい話題がただでさえ少ない年齢とはいえ、
この年で訃報が同窓会お誘いメールの枕詞になるとは、縁起でもない。


サッカー部の主将だった、誰よりもタフで長生きしそうな「人」が、
自宅で亡くなったのは、ちょうど1年前だという。
白血病を患うも蘇り、再び脳腫瘍に冒され失明し、
それでも企業での経験を生かして、仕事を続けていたという。
でも、其処まで頑張っていた彼の命を
残酷にも運命は奪っていってしまったのだ。


歯科医として活躍し、土曜日まで仕事をしていたのに、
水曜日にはお葬式だったという同窓生も。
動脈瘤破裂だったらしいが、私たちってそういう年齢?
お互い入院した、影が映った、ポリープだ、検査だ、
精検に引っかかったという話題には事欠かないが、
便りがないのは元気な証拠と普段は連絡を取らないまま年を重ね、
一旦話題を共にすれば、先行きの暗い話ばかりってあんまりだ。


8月最後の夜は、真夜中まで2時間以上長電話。
その他大勢の一人として生きていく平凡な暮らしの中でさえも、
波風は人並みにあるというのに、溢れる才能や立派な仕事を全うできず、
先に逝ってしまうなんて、どういうことなのよ。
彼を思い、残された人を思い、話は尽きない。


しかし、逝ってしまった同級生の話は男性ばかりが主人公。
女性はそれだけしぶといのだろうか、何なのだろう。
話題には上がらない確率で、元気にやっているということなのか。
損なことをぼんやりと思いながら、娘との未来を考える。
高校・大学生の子供がいるのは当たり前の同級生。
それに比べて私は・・・10年遅れ。娘は8歳。
まだまだ頑張らなくては。そして、長生きして美味しい料理を食べるの。
いつかは徳島で「『青柳』でお食事ですの、ホホホ」と笑っていたい。
夜の話題の明暗に、タフになりたいタフにならねば、
波風はあれど、まだ船は浮かんでいる。風を帆に受けて進まねば、
新しい明日を目指さなければと思いながら、8月は終わった。

一寸先は光―それでも生きたい

一寸先は光―それでも生きたい

小さな人生論 (小さな人生論シリーズ)

小さな人生論 (小さな人生論シリーズ)