Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

炭も使いよう

(消えた元の文章が出てきました。9/16編集してアップ。
 再度書き直した文章との違いをお楽しみ下さい・・・笑)

体調がすぐれないまま、週の中日(なかび)。
音楽教室で娘をピックアップ。
何とか娘が楽しみにしている「試してガッテン」に間に合う。
なんでも今日はバーベキューの特集だという。
よく観ると、バーベキューではなくて「炭」に関する話題。


夏休みも終わって行楽の秋に先駆け、美味しいバーベキューを目指す?
ささやかなな庶民の娯楽、バーベキューの質を上げる為に、
美味しい炭火焼の極意を本日は伝授して貰えるのだろうか?
あれあれ? 手っ取り早く炭を起こす競争、って?
最近はみんな着火剤なんか使うわけ?
だって、私の経験上ああいうものは使った覚えが。


何しろ小学校は石炭だるまストーブ。家は五右衛門風呂。
薪割りと風呂焚きで育った人間は、新聞紙と木っ端と石炭、
どんなふうに組んで火を付けるかよくわかっている。
炭とて同じで、ちょっとしたコツが・・・。
別に名人並に2分少々で火が付かなくても構わないが、
火起こしに失敗したら、ストーブ当番の日直や風呂焚きは出来ない。
しかし、こういう経験があること自体ニューファミリーではないんだね。(笑)


驚愕。新聞紙を広げたまま炭に被せる。
新聞紙と炭だけで火をおこす事が出来ないというより、
普段のバーベキューではしていないのだと知って、驚愕。
キャンプファイヤーの木組みのように、炭を組む。
お茶の炭手前のように、炭を組むことをしてない
新聞紙をねじって棒状にして、ゆっくり燃やす工夫が出来ない。
炭火起こしの実験結果にちょっとびっくり。
普段みんな楽なものに頼ってバーベキューしていたんだねえ。


このお盆、お友達がお泊りにくる予定が成立していれば、
野外でバーベキューも考えていた私。
娘が保育園年長さんだった時、海辺でOPや船に乗るイベント。
漁師さんとの海鮮バーベキューがよほど楽しかったのか、
お肉よりも海鮮が好きな娘。炭火バーベキューを楽しむ夏を、
転勤・入院・転院・引越しのドタバタで忘れたまま3年。
その後、バーベキューセットを購入したまま。
この夏使おうと思っていたんだったと、チクリと胸が痛む。


でも、あんな風に着火剤なしで炭火を起こせるかどうか。
昔取った杵柄で、子供の頃のお手伝い経験と、
大学生の頃のキャンプリーダーの経験は活かせるかどうか、
ちょっと試してみたい気分。炭火、炭、使いこなせるか。
何しろ我が家での住みの活躍場所といったら、
脱臭剤代わりが殆どで、何だか炭に申し訳ない感じ。

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その炭も竹炭で、この春キャンプで家人と娘が作ってきたもの。
竹を切り出し、みんなで炭焼き釜にいれ、竹酢液も貰ってきた。
脱臭や入浴剤、我が家では炭関係は地味に活躍している。
でも、炭も使い方を間違うと吸着した臭いを吐き出してしまうとか。
やはり炭を活性化させるためには、水洗いや天日干しが必要。
すみそのものを小まめにお手入れしないとね。


あ、炭火で美味しく肉を焼く方法にもう一つの裏技。
でもこれも、普段のお料理のコツと同じ。
炭火を使うとか使わないとかじゃなくて、
単純に焼くのではなくて、水分を確保して「蒸す」料理のコツ。
うーん、炭火を水につけるのは斬新なアイディアに見える。
炭を使わなくても、付け合せの野菜と一緒にフライパンで蒸し焼き。
肉類をカリカリにし過ぎず、しっとりした柔らかさを残すコツ。


もしくは、上手に蓋を使う。焼き色となる焦げ目を付けた後、
ほんの少しお湯を入れて蒸し焼き。肉を堅くしすぎないで焼くコツ。
それに通じるものだろうと思う、水を吸った炭を一つ載せ焼くのは。
何事もちょっとしたコツだようねえ、うん。
そんな思いで番組を観ていて思いだした、炭の思い出。


お茶やお花が花嫁修業の一環、まあ、たしなみと思って習っていた頃、
寒い冬の日の夜、お茶の先生の家に向かった。
その日の最後の生徒は私。何しろ終業後のお稽古。
炉を切ったお茶室は炭火で暖まっていたけれど、何やら変。
仕事で疲れているからなのか、炭手前が難しいからか。
だんだん気分が悪くなり、頭痛、吐き気、眩暈。


風邪でも引いたかと先生宅を辞して、ヨロヨロ帰宅。
這うようにしてトイレへ。嘔吐後、倒れるように眠る。
後からよくよく考えたら、軽い一酸化炭素中毒。
お稽古用に締め切った部屋に、最後に入って炉の前で、
炭の香りとばかり思っていたけれど、実は・・・。
炭の香りに酔っていたのではなく、酸素不足。


空気の入れ替えも無しに、狭い部屋での炭火。
なまじ機密性の高い高性能の家の中は、室温は保つけれど
昔のように壁の隙間から換気できない。
自殺するつもりは無かったけれど、危うく自殺に見えるか事故死化の、
一歩手前とは言わないまでも、知らない間に数歩手前にいたっけ。
今となっては苦笑いの思い出。


炭は臭いを吸収する。でも、許容量を越えると吐き出してしまう。
だから、浄化されるはずの空気が帰って汚される事に。
毎日の生活でもそう。何かを守ったり予防するはずのもの、
楽しくしたり、活を入れたりする役目を担う部分。
許容量を越えたり、使い方を間違ったりすると一気にダウン。
人間だから何がきっかけで壊れるかわからない。


何かに関与する場合、その何かに触発されて自分の内面が
無意識のうちに揺り動かされてしまう。
浄化しきれず、吸収しきれず、分解しきれず、身動き取れず。
仕事や人間関係の澱をかぶった挙句、自分自身が身動き取れないほど汚染されて
気分転換・休養もできずオーバーワーク。
ミイラ取りがミイラになってしまうかもしれない、自殺予防云々。
その他モロモロの癒し系・相談系・防止系システムとその末端。


今日は自殺予防デー。
家族と過ごした楽しい時間が頭の中をよぎれば、煮詰まった頭も
自ら死ぬことなんて選ばないかもしれない。
でも、病の重さ、病気として凝り固まったレベルの強さは、
あるハードルを越えて、無意識に行動させる事にも。


今日から自殺予防週間。
予防する側が、今日要領を越えれば汚れを排出側に回る。
せめて自分がそこに落っこちないようにと思いながら、
毎日憂鬱に過ごしている事に変わりない。
体調も、健康も、仕事内容も、思うようにはかどらない。
ああ、汚れを再吸着するな。
着火するまでに時間が掛かりすぎて、疲れて切ってしまったり、
些細な事が背中を押して、・・・しまわないとも限らない。


それこそ漫画『コブラ』じゃないけれど、
逃亡して生き延びるためには、ダイヤを燃やして走る。
そんなシーンがあったな。
(試してガッテンでも、炭とダイヤは同じと燃やしていたっけ)
ダイヤは綺麗に燃えるけれど、不純物のある炭は灰になる。
真っ白な灰になれればいいけれど、湿って燃えないままだったり、
本来の燃え方が出来ないのは、嫌だ。
同じ燃えて熱を出して消えていく一生ならば。


そんな風に炭に色々思い巡らす。

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